愛する男

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ぽかり@popopocari2026年9月16日読み終わった読みやすい作品。ただ、帯のコピーほどの「愛」を感じられはしなかったです。「数奇な運命を背負った青年が絶望の果てに見出した、究極の『愛』とは。」ここのコピーがやや誇張か? 愛してしまうと、人や居場所をなくしてしまう青年・宙希。愛する=失くすに因果関係はないらしい。バイアスがかかっているのか……。難しい。 でもまあ、愛してしまうばかりに、愛を求めてしまうばかりに大切な人がいなくなっていくのは絶望。それでも愛されたいと家族が欲しいと思うのはメンタル強いなと思う。 この作品に出てきた人物では藤野清山が好きでした。不幸?体質な宙希に対して心を砕いていたのに、報われなかった。友人の枠で収まった人。当て馬ってわけではないけど、あまりにも不憫。 なぜ宙希は清山を愛さなかったんだろう。 あれだけ気にかけてくれていたら、兄弟とか家族として愛していたんじゃないかなと思う。それでも清山だけは死ななかった。となると、やっぱり愛すると死んでしまうというのに因果はなく、最悪な確率を引き当てているとしか思えない。 強く共感したのは、手紙に書いてあった文。「愛した人がみんな死んでいくって伝えられた側の打ち明けられた気持ちはわかるか?」的なところ。それはそう!って声が出そうになったよね。 そう言われるってことは、打ち明けられた側は愛されていないの烙印が押されたようなもんでしょ。宙希の中で組み分けがされているということ。究極の愛というよりも残酷な部分が心にのこる作品でした。

