シェイクスピア全集 (2) ロミオとジュリエット (ちくま文庫)

シェイクスピア全集 (2) ロミオとジュリエット (ちくま文庫)
シェイクスピア全集 (2) ロミオとジュリエット (ちくま文庫)
W.シェイクスピア
William Shakespeare
松岡和子
筑摩書房
1996年4月1日
3件の記録
  • りなっこ
    りなっこ
    @rinakko
    2025年5月17日
    再々読。 松岡訳のジュリエットは可愛いなぁ…としみじみ。出会った日のうちに自分から結婚のことを切り出す芯の強さと真面目さ、一途で率直で勇敢なところも、本当に素敵な女の子だ。一方のロミオには「ちょっと頭冷やせ」と言いたくもなるけれど、思春期の衝動から死へ向かう危うさを体現する人物ではある。 ふたりが一目惚れの恋に突っ走り死に飛び込んでしまう結末は、俗な世界に老いた身内を置き去りにして、彼らには届き得ない高みへ翔け上っていってしまったようにも思える。この結末しかないことに嘆息。 材源になった話は、ふたりに対して批判的な内容だったらしい。シェイクスピアはこの作品で、幼い恋人たちに寄りそう。
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