ザ・ネバーエンディング・ストーリー 東京バンドワゴン

7件の記録
- ユメ@yumeticmode2025年5月4日読み終わった感想シリーズもいよいよ20冊目、今回は番外編。サチさんや秋実さんがまだ存命で、藍子が中学生、紺が小学生、そして青がまだ幼稚園児だった頃のお話だ。 青が家族全員からいかに愛され、大切にされていたかがよく伝わってきて、胸が温まる。突然子どもをひとり連れて帰ってくるなんて本当にとんでもないけれど、この家族だから、堀田家だから大丈夫だったのだと改めて実感した。 そして、今作の語り手は秋実さん。サチさんがいつも秋実さんのことを「堀田家の太陽のような女性」と紹介しているけれど、本当にその言葉通りのひとだなあとつくづく思った。当人がいつも明るく優しいだけでなく、周囲の心を掬い上げる強さを持ったひとだ。 思いがけなかったのは、秋実さんが「古本屋の隣でカフェをやればいいのに」と密かに考えていたこと。時を経て亜美さんがそれを実現させて、きっと秋実さんも空の上で喜んでいることだろう。