不思議な羅針盤(新潮文庫)

8件の記録
- サハラ@fukumame-san3142025年10月24日読み終わった@ 自宅2025年10月20日 父の本棚で見つけた。 梨木香歩さんの著作は何冊か読んだが、エッセイは初めて。 花束を生ける時の、包装を外し、根元の湿らせたティッシュ等を取る、一連の行為を『旅装を解く』と言い表わしていた。その表現がとても素敵に、おしゃれに響いて、これからは使わせてもらおう。花を買ってきて、花瓶にいけてみたい。 ◆ 植物の名前が細かい 五官と五感 アスパラガスはユリ科だった ◆ 2025年10月24日読了 帰省中につき、大急ぎで読んだ。急ぎで読むものじゃなかったと反省している。 足元の草花、頭上の鳥たち、赤ちゃんが寝返りうってウトウト寝入るまで…身の回りの事象に細やかに視線を向け、丁寧に綴られた28章。 作品自体は10年以上前なのに、梨木さんが抱いた危機感は、今でも変わらない。むしろ、当時より切迫していると思う。この息苦しさはほぐれることはあるのだろうか。解き放たれることは難しくても、向き合い方のヒントは作品の中にある











