アオイガーデン

9件の記録
- もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年7月31日読み終わった行方不明になった象6頭がいつのまにか地下壕で暮らしてた『パレード』が好みだった。 前四編に比べて後半はインパクトに欠けたが、どの話もそれぞれに不穏さがあってよかった。
- もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年7月30日まだ読んでるこの本は韓国で出版された二冊短編集を一冊にまとめたものとのことで、前半四編が『アオイガーデン』、後半四編が『飼育場の方へ』に収録されているらしい。 前半八編のうち五編読んだ。 「貯水池」は韓国で発生した未解決事件や社会問題をベースに、「アオイガーデン」はSARSの感染拡大で封鎖された香港の高層住宅の淘大花園にインスピレーションを受けて、「マンホール」は恐らくモンゴルのマンホールチルドレンから着想を得てるよう(多分) 「死体たち」の元となる事象はわからなかったけど、韓国の不動産事情によるところだと想像する。 「貯水池」「アオイガーデン」「マンホール」はディストピア的で状況がどれもグロテスクだった。 「ピクニック」はカップルが旅行のため車で深夜の高速道路を走るロードムービー的な話ではあるのだけど、はじめからずっと二人とも不機嫌で不穏で、読んでいてギスギスしている空気が伝わってきた。 男の発言や動作のほとんどが女に有害で気分が悪くなった。 車酔いしている恋人の体調の心配をしないところとか。 旅行なのに全然ウキウキしない感じがよかった。 クオンの本は装丁が好きなのだけど、この本は表紙や紙の色などすごく素敵だと思う。