赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説
赤朽葉家の伝説
桜庭一樹
東京創元社
2010年9月1日
6件の記録
  • さき
    さき
    @tohyasan47
    2025年11月30日
    祖母、母、孫の三代に渡る大河小説。 移り変わる時代の雰囲気が味わえて壮大なストーリーなのに不思議で独特な世界観にどっぷり浸かって読みました。 第二章は読み終わって毛鞠ロスになるくらい魅力的な登場人物でした。 現代パートの主人公瞳子は私とほぼ同世代で1番共感できてちょっとヒリヒリするのですが、祖母万葉が過去に見た幻視の謎解きもあり飽きさせない展開です。 切ない余韻を残す結末でした。
  • kbcy
    @kbcy
    2025年9月7日
  • hina
    hina
    @hina
    2025年5月5日
  • 『百年の孤独』からの連想(大家族・歴史大河)で読む。 物語は大きく三代(母・娘・孫娘)に分かれており、その時代なりの世相なども絡めて進んでゆく。読者自身の世代なり思い出や経験などとリンクさせながら、懐かしく、または新鮮な発見がありながら、ケレン味たっぷりの近現代家族史を辿ることができる。 山の人(サンカ)や異能(未来予知・千里眼)、そばにいるのに目視できない間柄(妾腹の妹が死ぬまでその存在に気付けない姉)など、文章で書かれた小説だから仕掛けられる奇想綺譚に翻弄され、酩酊感を味わう。これもマジックリアリズムなのか! 長い年月に渡る大家族の物語ではあるのだけど、登場人物はすっきり整理されていて、人間関係の複雑さに混同したり迷子になってしまうようなことはない。それには主要登場人物の珍しいネーミングも一役かっている。 個人的な好みとしては、会話部分を少なくしてほしかった・内省描写を多くしてほしかった・無駄で重要ではない登場人物やエピソード乱発でたたみかけられてもっと翻弄されて目を回したかった……、と感じるので、物足りなさはある。創作エンタメ活劇としてはこれくらいスッキリがちょうどいい匙加減なのだと思う。 スピンオフ姉妹編『製鉄天使』読まなきゃ!
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感想・レビュー "赤朽葉家の伝説" - Reads