ゼアゼア

6件の記録
- DN/HP@DN_HP2025年4月29日MF DOOMといえばこの小説な訳だけれど、ここにもグラフィティの描写があったことを思い出す。結構あがった。 「伯父のルーカスが訪ねてきた日、家へ帰るバスでLensというタグを考えた。最寄りのバス停に着く頃、窓の外を見るとフラッシュが光った。誰かが彼の写真かバスの写真を撮ったのだろう。フラッシュは青と緑と紫とピンクの残光を放ち、名前が浮かんできた。バス停の寸前、彼は座席の背中に油性のシャーピーでLensと書いた。後ろから降りるとき、バスの運転手が大きなフロントミラー越しに目を細めているのが見えた。」
- DN/HP@DN_HP2025年4月18日また読みたいMADVILLAINRHINESTONE COWBOYわたしが選ぶ翻訳大賞2021はトミー・オレンジ・著 加藤有佳織・訳の『ゼア・ゼア』だった。と言いつつ特に推薦などはしていなかったのだけど。 物語自体も全体の翻訳も素晴らしいと思っているのだけれど、なにかのきっかけで読み返したくなる、何度も読み返している大好きで大切なセンテンスがある。MADVILLAIN-『RHINESTONE COWBOY』のMF DOOMのリリックを含むそのセンテンスは意味もフロウも最高だ。 寝起きでなんとなく眺めてしまうSNSでMADVILLAINの素敵なポスターを見かけたのが今朝のきっかけ。枕元に積んである山から本を引き抜いて、少しクセがついているそのページを開く。大好きな文章を読めば、少し元気も出てくる。CDも取り出して、その曲を流しながらこんな文章を書いている。もうすぐ出なければいけない時間だ。今日はこの音源を聴いて、小説のことも考えながら歩いていこうと思う