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byakko
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@byakko
  • 2026年5月18日
    王女に捧ぐ身辺調査
    王女に捧ぐ身辺調査
    第二次大戦直後のロンドンを舞台に二人の女性が活躍するミステリー小説・第2弾。 会話のテンポもこなれ、脇を固める面々に期待すべきこともわかりやすく、シリーズものの良さがよく出ている作品となっていた。惜しむらくは、風呂敷を広げるだけ広げて、終盤一気呵成に畳みにかかる様子が、自分の好みよりやや慌ただしい点か。 出版当時まだ存命だった王室の人物にまつわるスキャンダルをテーマに扱うなど、イギリスという国の王室に関するタブーの少なさに改めて驚き羨ましく思うと同時に、かの王室に少し同情もしてしまう。
  • 2026年5月16日
    緋色の研究 【新訳版】
    緋色の研究 【新訳版】
    [Kindle Unlimited] 短編集から読みはじめてしまったので、今になってホームズの登場シーンに立ち会うことに。 章仕立てが独特で、長編にも関わらず最後まで引き込まれて終わった。有名すぎる作品だけれどこれまできちんと原作で初めから終わりまで読んだことがあったかどうか。先に読んだ短編でも十分満足度が高かったため長編となると飽きも来るのではと密かに心配していたけれど、無用だったとだけ。解説は冗長すぎる気がしたかな。
  • 2026年5月11日
    ケンブリッジ大学の途切れた原稿の謎
    ケンブリッジ大学の途切れた原稿の謎
    イギリス・ケンブリッジ大学の小さなカレッジを舞台としたミステリーシリーズ2作目。 偶然が重なりすぎるご都合主義も見られながら、主役のイモージェンや彼女を取り巻く顔ぶれに好人物が多いため、最後まで気持ちよく読み進められた。無関係に思えた描写まで伏線をきれいに回収してくれるのも気分がいい。 舞台となるカレッジは架空のものながら、それ以外のカレッジはじめ、通りや書店やパブの名前には実在のものが使われているため、同じ時期を1年ほど近隣で過ごした自分には何もかもが懐かしかった。
  • 2026年5月10日
    グアテマラの弟
    グアテマラの弟
    「わたしのマトカ」に続く、エッセイ第二弾。相変わらず個性も文才も感じるいい作品だけれど、敢えて言うなら、少し巧くなりすぎてしまった感も。いずれまた三作目も読みたい。
  • 2026年4月28日
    本所おけら長屋(五)
    シリーズ5巻目。これまでと少し趣向を変えているような気もして、これはこれで楽しめた。これもいいなあれもいいなと思いながら読み進めていたけど、最後のお熊ばあさんにすべてを持って行かれた。
  • 2026年4月26日
    銀河ヒッチハイク・ガイド 銀河ヒッチハイクガイドシリーズ (河出文庫)
    ユーモアとでたらめで固められた奇想天外なSF小説。ずっと以前に原書で読みかけてそれきりになっていたものを、今回邦訳で最初から。物語としてはわかったようなわからないような、言葉遊びや行き当たりばったりにも思える仕掛けも元がラジオドラマの脚本(しかもイギリスの)だと聞けば、なるほどと頷ける。これで最後きれいにまとめて(落として)くれたなら万々歳だったのだけど、尻切れで終わってしまったのが残念。シリーズだったのね。
  • 2026年4月22日
    今昔物語集
    今昔物語集
    学生時代苦手に感じていた古文漢文を、大人になって現代語訳で読む楽しみを教えてくれたのが、杉本苑子さんだった(枕草子と蜻蛉日記)。 それだけに訳註に頻繁に足止めされ、訳者の感想にもつきあわされる今作は残念な出来だった。少年少女向けとあるから、学習まんがのようなシリーズなのかな。
  • 2026年4月17日
    本所おけら長屋(四)
    相変わらず安定の面白さで、水戸黄門やドラえもんのように安心して読めるけれど、話はあそこまでワンパターンでもないので、なおたちが悪い(悪くない)。これ、何度読み直しても楽しいやつだ。今回は女スリと呑まれ侍の話が特によかった。
  • 2026年4月14日
    本所おけら長屋(三) (PHP文芸文庫)
    今作も裏切らない面白さ。万松以外の住人の個性も次第にくっきりしてきて、また、長屋の外にも知った顔ぶれが増えてくるのが楽しい。どの話もよかったけれど、落語と父娘の話が印象に残ってる。
  • 2026年4月14日
    江戸へおかえりなさいませ (河出文庫)
    お江戸でござるで解説をされていた江戸風俗研究家の杉浦日向子さんによるエッセイ集。 江戸の町からひょっこりやってきたツアーガイドのように生き生きと江戸を語る杉浦さんの著作はこれまでも何冊も読んできたけれど、様々な媒体からの寄せ集めである今作は少しまとまりがなく、またあまのじゃく的性格が前面に出すぎておりいつもほどには楽しめなかった。
  • 2026年4月6日
    シャーロック・ホームズの復活
    シャーロック・ホームズの復活
    短編集第3弾。さすがにパターンから物語の予想がつくことは増えてきたけれど、探偵の魅力は相変わらず。 このシリーズの訳は癖が少なく好きだけれど、物語を読むのに必要のない(「シャーロキアンの中では有名」のような)脚注は少しうるさく感じる。
  • 2026年3月31日
    キネマの神様 (文春文庫)
    [ Kindle Unlimited ] 映画をめぐる人々と家族の物語。 エッセイかと思って読み始めたら、引き込まれるお話と文章力で、一気に読まされてしまった。面白かった。昭和の時代にはちらほら見られた主人公の父のような人も、今の時代ならではのネットに精通した若者のことも、両方を実感を伴って想像できる自分くらいの世代が一番楽しめる物語かもしれない。
  • 2026年3月26日
    紋章学入門 (ちくま学芸文庫)
    西欧で使われる紋章について。手強い内容ではあるけれど、とても興味深かった。これで初歩にも満たないレベルの内容だと言うから、どれだけ複雑なのかと天を仰いでしまう。読んだそばから忘れてしまう自信があるけれど、この先絵画などで紋章に触れた折には、少し違った目で見られるかもしれない。
  • 2026年3月21日
    ヨーロッパ国際列車追跡乗車記
    [ Kindle Unlimited ] 1970年代から80年代に活躍したTEE(ヨーロッパ国際急行列車)の写真取材記録。 EUのまだ存在しない当時から、ヨーロッパ各国が協力して列車の規格統一を成し遂げ国際列車を走らせていたことに驚きつつ、旅情たっぷりの古き良き時代の写真を楽しんだ。誤字脱字が散見された点だけが少し残念だったかな。
  • 2026年3月19日
    江戸お留守居役の日記 寛永期の萩藩邸 (講談社文庫)
    [ Kindle Unlimited ] 江戸の時代、萩藩の江戸藩邸にて、藩と幕府(あるいは他藩)との折衝にあたっていた留守居役の日記を中心に当時の藩邸の様子を再現した本。 驚くほど面白かった。一級の資料があれば、ここまで生き生きと当時の様子を浮かび上がらせることができるのかと。根回しやら調整やら、当時も今も悲しいくらいに大差ないね。人の命が軽い点だけは今とは違うか。
  • 2026年3月17日
    僕には鳥の言葉がわかる
    面白かった。シジュウカラが言葉を持つことに気づき、解明し、人々に広めていく様を綴った動物学エッセイ。 鳥が言葉を持つこと自体は、わたし自身、不思議と縁のあるスズメでごく自然に受け入れていたことだったので、何をいまさら世界的な話題にのぼることが?と思っていたけれど(その点については今なお不思議に思う)、我慢強いデータ収集やひらめきを伴う実験でそれを証明していく術はとても興味深く面白かった。ユーモアのある文章も好感が持てた。 人間だけが他の動物と異なる特別な存在だとか、天動説もそうだけれど、欧米の宗教観による思い込みが過ぎるんじゃなかろうか。
  • 2026年3月16日
    明日は、いずこの空の下
    ファンタジー小説の担い手として高く評価される著者による児童文学に絡めた自伝的エッセイ。著作の評判は耳にしていただけに、期待を持って読んだけれど、文体も内容も漂う著者の人柄もあまり自分には合わなかった。残念。
  • 2026年3月14日
    わたしのマトカ
    わたしのマトカ
    片桐はいりさんによるフィンランド滞在記。おもしろかった。難解な言葉を用いているわけではないにも関わらず、言葉選びや語調に個性を感じるとてもいい文章だった(それってすごく難しいこと)。 フィンランドの真髄にわたしまで少し触れられた気がしたほか、度胸・愛嬌・正直さ・ひねくれ、彼女の魅力もたんと詰まってた。 敢えて言うなら、別の地域での思い出は別の機会に取っておいていただいて、あくまでフィンランドに特化してもっとお話を聞きたかったかな。次作も気になる。
  • 2026年3月12日
    中世ヨーロッパの色彩世界 (講談社学術文庫)
    ようやく読了。苦しかった。 当時の紋章・絵画・文学上の色表現などから、当時の人々がどの色にどのような意味を感じていたかを解き明かす内容… のはずなのだが、未だ研究途上なのかうまく整理できておらず、読んでいて困惑が深まるばかり。 各色が相反する意味を持っているのが(◯は誠実という意味だが不誠実という意味もある、的な)、時代や地域の違いによるものなのか、同じ条件で使われた際に正反対の意味を持ってしまうのでは使いようがないわけだから、何か使い分けがあったはずなのだが、そこまで研究が届いていない。 筆者もまだ手探りの中で著された書といった印象。
  • 2026年3月1日
    本所おけら長屋(二) (PHP文芸文庫)
    短編時代小説シリーズ2作目。今回も最初から最後まで面白かった。肩の凝らない人情味のある短編集なので、隙間時間に安心して読める。まだまだ先があるのがうれしい(20作以上)。のんびり制覇したい。
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