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@byakko
趣味はゲーム。合間に読書。 エッセイ、日常小説、時代小説、ミステリー、自然科学や歴史などの学びの本も。最近は比較的淡々と穏やかなものを好んでいるかも。
  • 2026年10月6日
    特捜部Q-檻の中の女ー
    特捜部Q-檻の中の女ー
    [Kindle Unlimited] 未解決事件を専門に扱う特捜部Q。腕は確かだが渋顔で周りと不和を起こしがちなマークと西側の常識が通用しない変わり者アサドの二人が過去の失踪事件に挑むシリーズ第一作。最初からぐいぐい引き込まれる本格ミステリーだった。デンマークが舞台とあって耳慣れない名前が多く時々頭が混乱するが、折に触れて状況を整理してくれるので最後まで気持ちよくついていけた。次も読みたい。
  • 2026年10月3日
    レオ・ブルース短編全集 (扶桑社BOOKSミステリー)
    数ページ程度の短編が40編。あまりに短編すぎて作家の持ち味を楽しむ間もなく犯罪のアイデアだけをつまみ食いする感じだった。元からのファンでもないとちょっと厳しい。追い詰める側だけでなく、犯人側・被害者側・冤罪側などいろいろな角度から描かれている点は新鮮だった。
  • 2026年9月29日
    深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】
    1980-1990年代に一大ブームとなった紀行小説。 当初は紀行だと知らず、知ってからもバックパッカーに愛読されていると聞き何か自分向きではないものを想像して避けていたが、今更ながら初読。面白かった。 色や匂いまで浮かぶ描写力に目を見張り、文学性の高さにも驚いた。同じ時代の「南仏プロヴァンスの12か月」を最近になって読んだ際と同じ感想、平均的な日本人が普通にこの文章を読めていた時代というのは、人々の読解力は今と比べられないほど高かったのではないか。当時はそんなこと思いもしなかったけれど。
  • 2026年9月24日
    オリエント急行の殺人
    オリエント急行の殺人
    今さらながら初クリスティ。知らぬ人はいないであろうタイトルとその有名な結末。とは言え、詳細は何も知らなかったので、どう展開していくのかわくわくしながら読んだ。少し跳躍の大きすぎる推理もあるように感じたけれど、全体として抑えめな文章には品を感じた。もう少し読んでみたい。
  • 2026年9月23日
    完璧な主婦の死
    完璧な主婦の死
    シリーズ邦訳3作目。前作の釣りはあまり楽しめなかったが少しずつ良さもわかってきた。登場人物の限られた筋書きはミステリーとしてはだいぶ物足りないけれど、ハイランド特有の自然描写や地方ならではの密な人間関係を中心に楽しむと思えば味もあるかも。ときおり原文が思い浮かんでしまうような無骨な訳もハイランドの厳しい自然とある種同調していてこれはこれでいい気もしてきた。
  • 2026年9月20日
    キッチン常夜灯 夜ふけのオニオングラタンスープ
    キッチン常夜灯 4作目。安心して読める間違いのないシリーズだけれど、今回はこれまでに比べると少し終盤が弱い気がしたかな? 料理はあいかわらずとてもおいしそう。
  • 2026年9月17日
    楽園のカンヴァス
    美術作品を巡るミステリー。とある作品の真実を明かすため若き二人の研究者が挑む(挑まされる)物語。途中少し冗長だったり畳み掛けるように心理的圧迫があったり本当にそんなこと可能かしらと疑問を感じる部分があったりと気になるところはないではなかったけれど、概ね楽しく読めた。少し期待が大きすぎたかも。キネマの神様の方が好みだった。
  • 2026年9月16日
    ストーンサークルの殺人 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫)
    ハードボイルド社会派ミステリー。登場人物が魅力的だった。もっと彼らの物語を読みたいと思う一方、残酷描写には気分が悪くなることも。上層社会の闇には暗く重い気持ちになり歯軋りをする思いだが、そうした描写が作品に深みを与えている。コージーミステリー中心に読んでいた昨今の自分には正直ヘビーだったが高く評価したい。
  • 2026年9月6日
    木挽町のあだ討ち(新潮文庫)
    [Kindle Unlimited] おもしろかった。先に読んだ父からおもしろかったよと聞かされてはいたけれど。題名からして時代ものの中でも武士の志やらを扱った重たい話だろうと後回しにしていたことを後悔するほどに自分にとって今年一番の作品だった。まっさらな状態で読んでほしいので、内容については敢えて触れない。
  • 2026年9月3日
    先生のお庭番
    先生のお庭番
    [Kindle Unlimited] 博物学者シーボルトの薬草園をつくるべく出島に通うことになった若き庭師の物語。歴史小説。登場人物がそれは生き生きと描かれ、一気に最後まで読まされてしまった。面白かった。史実の事前知識があったため、後半に行くにつれ重い気持ちになったが(良し悪しはともかく)救いを残そうという作者の気持ちは受け取った。少し日本を美化しすぎなきらいがないでもなかったかな。
  • 2026年9月2日
    南仏プロヴァンスの25年 あのころと今
    だいぶ以前に流行った「南仏プロヴァンスの12か月」を少し前に読んで楽しめたので、そこから大きく時代を経たこちらも読んでみたけれど、季節を中心にまとまりのあった「12か月」に比して、こちらは思いつくまま綴られた短編集といった趣きで少し肩透かしだった。昔と同じ体裁で「今の12か月」について聞けるのかと期待してしまったが違った。 生前最後の作品ということで、年配の方が昔を懐かしみながら語ってくれたお話と思えば趣深さはなくはないのかも。
  • 2026年8月31日
    色のない島へ
    色のない島へ
    ミクロネシアの風土病である全色盲と、グアム島に見られる神経難病について書かれた、脳神経科医によるノンフィクション。 耳慣れない病疾を扱いながらも、各文化へのリスペクトならびに命や自然への讃歌と言える描写も多く、とても間口の広い興味深い読み物だった。読みやすいがためにフィクションのようなすっきりとした謎解きが最後にはもたらされることを期待してしまったがさすがにそうはいかなかった。日本を含む近代国家や宗教の傲慢にきちんと言及しているところも耳が痛いが好感を持てた。
  • 2026年8月21日
    ヨルダンの本屋に住んでみた
    体験談は面白かったが、文体が自分には合わなかった。 国内の雰囲気が内に向かって自己満足に浸ろうとしがちな昨今には貴重な海外文化の体験記ではあった。内容はよかった。写真も。 ただいかんせん(既に古めの)インターネットジャーゴンに溢れた文体には、かつて桃尻語訳に感じたようなむず痒さ、いたたまれなさを感じた。noteで評価された文章が書籍化されたのだと後になって知り納得。わたしって面白いでしょう?を前面に出さない文章で読んでみたかった。
  • 2026年8月20日
    ボートの三人男 (中公文庫)
    ボートの三人男 (中公文庫)
    これまで読んだイギリス文学の中でもっともイギリスらしい作品だったかもしれない。 ロンドン近郊からオクスフォードに至るまでのドタバタ舟旅を終始とぼけた語り口で描き出した作品。人を選びそうだがわたしは大好きだった。東海林さだおが好きな人などは楽しめそう。 つっこみどころ満載の物語だが、ところどころで見られる風景や歴史の描写は確かで情景が目に浮かぶ。古い作品(1889年)の古い訳(1961年、改版2010年)とは思えないくらい古さを感じさせない訳だった。
  • 2026年8月5日
    四人の署名 【新訳版】 シャーロック・ホームズ・シリーズ (創元推理文庫)
    長編。当時の他国との関係性が垣間見える点は興味深かったけれど、自分はホームズは短編の方が好みらしい。 また、元来注釈という存在が(読書の流れを止められるようで)好きではないのだけれど、この新訳シリーズでは訳者の知識自慢や言い訳めいた注釈が多すぎて興を削がれる。訳そのものは嫌いではないだけに残念。
  • 2026年7月31日
    家守綺譚(新潮文庫)
    不思議なお話だった。ヒト以外のものもまだ身近だった時代の物語。デジタル機器からのノイズにかき消されてか我々の感性が鈍ったためか、現代においては現実味のない話の集まりではあるけれど。大正末期生まれの祖母から狐狸の話などを聞いて育った自分には不思議と懐かしい世界観であった。
  • 2026年7月18日
    人間たちの話 (ハヤカワ文庫JA)
    ポストアポカリプスあるいはディストピアの世界観に皮肉や風刺が散りばめられた短編集。面白さの中にも危機意識を刺激されるあれこれが見え隠れし考えさせられるが、根底に人間への信頼や希望があるようでもあり読後感は穏やか。 基本楽しく読めるが、楽しいで終わってはいけないだろうと感じるものもあり、読者の側が試されているようにも思う。作者の意図はどこにあるだろう。
  • 2026年6月20日
    本所おけら長屋(六)
    シリーズ6冊目。今回は万造の回でしたね。人に歴史あり。
  • 2026年5月18日
    王女に捧ぐ身辺調査
    王女に捧ぐ身辺調査
    第二次大戦直後のロンドンを舞台に二人の女性が活躍するミステリー小説・第2弾。 会話のテンポもこなれ、脇を固める面々に期待すべきこともわかりやすく、シリーズものの良さがよく出ている作品となっていた。惜しむらくは、風呂敷を広げるだけ広げて、終盤一気呵成に畳みにかかる様子が、自分の好みよりやや慌ただしい点か。 出版当時まだ存命だった王室の人物にまつわるスキャンダルをテーマに扱うなど、イギリスという国の王室に関するタブーの少なさに改めて驚き羨ましく思うと同時に、かの王室に少し同情もしてしまう。
  • 2026年5月16日
    緋色の研究 【新訳版】
    緋色の研究 【新訳版】
    [Kindle Unlimited] 短編集から読みはじめてしまったので、今になってホームズの登場シーンに立ち会うことに。 章仕立てが独特で、長編にも関わらず最後まで引き込まれて終わった。有名すぎる作品だけれどこれまできちんと原作で初めから終わりまで読んだことがあったかどうか。先に読んだ短編でも十分満足度が高かったため長編となると飽きも来るのではと密かに心配していたけれど、無用だったとだけ。解説は冗長すぎる気がしたかな。
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