図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか?

図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか?
図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか?
須黒達巳
ベレ出版
2021年12月14日
4件の記録
  • 簡単にまとめれば、図鑑の取り扱いのコツ、というか、初心者は(分類が)細かすぎる図鑑は扱えないよ、図鑑を見る目を鍛えてね、といった本。やはら複数の図鑑(掲載種数が違うもの)があると良いようです。 図鑑では、慣れてないひとがやりがちな「絵合わせ」つまり図や写真を見比べるだけで同定することは「禁じ手」だと注意しています(p.70)。ダメな理由は「残念ながら生き物の世界は「非常によく似ているもの」が多いため」だそうです。なので同定作業は①よく見て特徴を探す②それを頭の片隅に置いて図鑑を引く(もちろん解説文を読む)③近似種な特徴と照らし合わす。 また図鑑ではなくInternetのWeb上にある画像で同定したくなるものですが…種によっては「ほとんどの画像が間違い」ということもしばしばある(p.133)とか…おそろしい。「信頼できるのは、分類学者が携わっているもの、論文や専門的なデータベースのみです。」 著者はクモ、特にハエトリグモの研究者(専門家)なのですが、この本では近所に生えるシダの同定をしたり、職場(某幼稚舎)構内の昆虫・クモの動物相(ファウナ)調査でハチやハエの同定をしたりして、専門以外のことで「同定作業はこのように行う」手順などを紹介しています。 とはいえ、種まで同定する作業が常に必要なわけではないでしょうし、このグループなんだな程度で良い場合もあると思うんですよね。文中にもありましたが「分類嫌い」を生まないようにしたいですね。
  • 図鑑を見ても特定できないことが多いので、解決策が載ってるかと思い借りてみた。著者はハエトリグモハンドブックの人。
  • YMNK
    YMNK
    @ymnk-reads
    2025年5月4日
    『ハエトリグモハンドブック』なども書いてる須黒さんの本。虫とか植物の名前がわかるようになりたいと思って買ったやつ。 同定とは何か?どうやって同定するのか?なぜ同定は難しいのか?を、実際に生き物の写真を見せながらレクチャーしてくれる。須黒さんの文章は堅苦しくなくて読みやすく楽しい。慶應幼稚舎の先生なのか…どおりで。 写真は本書26頁。どれがカかわかりますか?私はもうわかります。
    図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか?
  • ieica
    ieica
    @ieica
    2025年5月4日
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