ひめゆりの沖縄戦

4件の記録
- ゆい奈@tu1_book2025年8月11日読み終わった自軍からのスパイ嫌疑による住民虐殺、壕おいだし、食料強奪、“集団自決”の強要。住民、そして10代のこどもたちをも学徒動員として巻き込んだ国内戦の悲劇。ひめゆりの塔には二度いった。彼女たちの顔写真をみながら息がうまくできなくなるような感覚に陥ったことを今でも覚えている。 当時の沖縄では子が泣くと、壕を追い出されるか、自軍に容赦なく殺された。2〜3歳の子達は、足手纏いになるからと南へ逃げる途中の壕で置き去りにされることもあったらしい。ということを夜泣きする子をあやしながら読んだ。子は怖い夢をみたのか、隣に母がいることを何度も確認し、からだをぺたりとくっつけて眠っている。すこしでも離れると大泣きするので私はこのまま眠りにつくことになるだろう。当時のことをおもう。置き去りにしていく母、わけもわからず暗闇に残される子。子は母を呼びつづけただろう。母は後悔にさいなまれただろう。想像し、胸が張り裂けそうになる。 どうか我が子が平和な世を生きれますようにと願う。 p128「だれもが生きたいと念じつつ、死んでいったのです。当時の皇民化教育と軍隊の倫理が、生きるという選択を許さなかったのです。戦場、そこにはすでに人間はいませんでした。人間が人間でなくなる場所。ーーーそれが戦争なのです。」