凍土二人行黒スープ付き

5件の記録
- 村崎@mrskntk2025年6月20日読み終わった再読再読!大好きな本。短編集。 「とても寒い星で」 家の声を聞く仕事をするシガと雇い主から逃げてきたクローンのナガノの二人行、とても寒い星で飲む黒スープがあたたかい。仕事ができなくなっても、なにもできなくなっても、このふたりはただずっと互いのそばにいて旅を続けてゆくんだと思うと、うつくしい愛すぎて泣けてくる。 「シールの素晴らしいアイデア」 前に読んだときはあまりピンときていなかったけど、今回あらためて読み直したらすごく好きになった。助けたいと思う人、自分が助けられる人/その人以外の助けられないたくさんの人たち、本来そこに違いはないのになぜ自分はこの人だけを助けてしまったんだろうという、ままならない優しい人の話。 だれでも、だれかの大切な人であってほしい。だれかの大切な人になるには、だれかを大切にしてゆきたい。 「徐華のわかれ」 言葉のない異種間で育まれるもの、それはもう〈運命〉であるよ… この話を読んだら「恋シタイヨウ系」の水星もすぐに読みたくなるね 寒い星で溶けた魔物が生まれ変わって、違う星で今度は同じ種族として生きるんだよ…最高か カシワイさんの装画、そして挿絵が本当に好きすぎる、凍土の舞台にふさわしい真っ白であたたかくて切ないふたりの姿に胸がいっぱいになります 帯の 〈ひとりでも生きられる ふたりならもっと生きられる〉 こんなにこの作品をあらわす言葉ある…!? もっと生きてほしい一生いきてほしい
- 明らか@akiraka2025年6月14日読み終わった冠婚葬祭アンソロジーに収録されていた「二人という旅」の二人が可愛かったので、この二人の話が収録されているらしいと聞いて、図書館に行って読んだ。(電子書籍がなかったため…) どちらかというと二人というよりこの世界のどこかの話といった感じであったが、二人の出会いが描かれていたり最後には二人の書き下ろしもあったのでok。調べてみたらネット上で不定期連載で更新されている模様!いつか本になるんだろうけどまだ読んでない二人の話があると知って嬉しい。