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@13_rooms
- 2025年12月31日
ルナティックス松岡正剛読み終わった2025年の読み納め。古今東西あらゆる文化、科学、民俗学、宗教から月の秘密を紐解いてゆく筆者の熱量に圧倒されました。 「月はともかく変なところがいいのである。いかがわしいほどに高貴で、すましているのに何をしでかすかわからないところが月らしさというものなのだ。」という一文が月の美しさを端的に表していてすき。 - 2025年12月26日
ひとりでこの世に谷川俊太郎読み終わった谷川俊太郎さんの遺作を含む最新作。表紙が酒井駒子さんだったのと、冒頭の詩に惹かれて購入。あいかわらずなんて軽やかで羽根が生えたような詩をよまれるのだろうとおもう。冒頭の「死んでから」、あまりに死の手触りが自然になにげなくそこにあり、天国で書かれた詩なのではないかとこっそり疑ってしまった。 - 2025年12月26日
- 2025年11月30日
屋根裏のチェリー吉田篤弘読み終わった解散したオーケストラのオーボエ奏者と、彼女の頭のなかにいる小さな友人チェリーの話。流星シネマ、鯨オーケストラの三部作の一作。チェリーとサユリのポップコーンがぽんぽん弾けるような会話が愛らしかった。この街のずっと夜が終わらないでいるような静けさ、おだやかさ、チャーミングさがとても好き。 - 2025年11月30日
密やかな結晶小川洋子読み終わったあらゆるものが日々消滅してゆく島で暮らす人々の話。世界観の下敷きにあるものが明確だったり、小川洋子作品のなかでは珍しくはっきり性的な気配がするせいか、端正で奇妙なのにすごく艶めかしい作品だった。人が最初に忘れてゆくといわれている声が最後まで消滅せずに残ったのが、因果が反転してるようで印象的でした。 - 2025年11月30日
ひきなみ (角川文庫)千早茜読み終わった瀬戸内海の島で出会った少女たちの話。シスターフッド小説にあたるのかな。いつもの幻想的な描写は抑えられたかわりに、女性が社会で直面する抑圧が淡々と描かれていて読んでいて少し息苦しかったです。真衣がとても魅力的で、彼女たちにひかりある未来があることを祈ってしまう。 - 2025年11月22日
コンパートメントNo.6ロサ・リクソム,末延弘子気になる - 2025年10月31日
沈黙博物館小川洋子(小説家)読み終わったとある村に招かれた技師が、死者の形見を蒐集する博物館を作ることになるが、その村では殺人事件がたびたび起こるようになり…。という話。 あらゆる沈黙の美しさ、残酷さ、痛ましさが描かれた静謐な作品だった。今も小川洋子作品に通底する端正な歪さはすでにありながらも、近年の作品よりは物語の輪郭がくっきりしてるのが新鮮でした。まだ読んでない小川洋子作品がある幸せ。 - 2025年10月23日
テリーヌの夢藤本玲未読み終わった表紙に惹かれて購入。香ばしい砂糖菓子のように軽やかでありながら、時々ほんのりと生きることへのぬぐえない寂しさを感じさせる。 「偽りを愛するように左腕から百合になる季節の消化」 「魂は二等分にならないか君が滅びるまでのおしゃべり」 がすき。 - 2025年10月22日
調香師の手帖中村祥二気になる - 2025年10月21日
わたしたちが光の速さで進めないならユン・ジヨン,カン・バンファ,キム・チョヨプ読み終わったSF短編小説。近未来的でありながら現代的な病理も孕んでおり、かとおもえばどこか寓話的で郷愁をかんじる。訳文が透明感のあるうつくしい文章で好きでした。表題作と「巡礼者は何故帰らない」がすき。 あとがきの「いつの日かわたしたちは、今とは異なる姿、異なる世界で生きることになるだろう。だがそれほど遠い未来にも、誰かは寂しく、孤独で、その手が誰かに届くことを渇望するだろう」という一文がとても胸に迫った。 - 2025年10月17日
死なない猫を継ぐ山中千瀬読み終わった軽やかでありながらどこか切実さを感じる歌がたくさんあり、とても好きな手触りでした。 「でもきみはその称賛に振り向かずひとり花野に去ったっていい」 「骨を拾う記憶がとけてまざりあい誰の骨だかわからなくても」 「来世なんてないよそれでも手をひいてバッド・エンドへ導いてくれ」が好きです。 - 2025年9月30日
湖畔地図製作社桑原弘明,長野まゆみ読み終わった装丁に惹かれて購入。スコープのなかのオブジェ写真と、長野まゆみの短文が組み合わさった、静謐な博物誌のような本でした。どの頁をめくっても幻想的で美しいのでうっとりします。
- 2025年9月29日
花びら姫とねこ魔女朽木祥読み終わった表紙が可愛くて購入。わがままなお姫様が罰で醜い魔女に変えられてしまい、魔法をとくために「特別な猫」を探すことに…という話。誰かの特別になるには、まず自分が誰かを特別におもわなければならない、ということを改めて考えさせられました。本文のイラストも可愛い。 - 2025年9月29日
- 2025年9月28日
私を救った言葉たち山口路子気になる - 2025年9月22日
草と貝殻岩切正一郎気になる - 2025年9月22日
- 2025年9月22日
彼女がその名を知らない鳥たち沼田まほかる気になる - 2025年9月22日
貝に続く場所にて石沢麻依読み終わった3月11日に永訣のわかれをしたはずの友人の幽霊と再会する話。硬質で水際だった文章がとても美しい。静謐で、おだやかで、どこか現実から遠いドイツの生活のなかにすっと死者の翳が入り込んでくる様が、かえって主人公の傷を物語るようで痛ましかった。ひとたび失ってしまったら決して贖えないものがあること、喪失によってしか覚えておけないものがあること。そういう痛みと祈りを活字にすることでしか留めて置けないものがきっとあったのだろうなとおもう。 「痛みには耐えられないことを、大人が気をつけなくてはならない」「慣れていると思っても、それは痛みを巡る記憶から距離を置いたと思っているだけ」がひときわ印象深かった。
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