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@13_rooms
  • 2026年3月10日
    ザ・ルーム・ネクスト・ドア
    ザ・ルーム・ネクスト・ドア
    末期癌の友人と久々に会った作家が、最期の日々を一緒に過ごしてほしいと頼まれる。友人は安楽死用の薬を所持しており、死ぬ瞬間は自分で決めたいと告げる。もしその時が来たら、部屋の扉をしめておくから、それが合図だと思ってほしい、と。 あらすじにすると上記になるのだけど、意外と話の大部分はそこじゃない気がします。ちょっと脱力したくだけた文体と、シニカルなジョークのなかに、草臥れ、疲れ果てた人間の切実さのようなものがあって、所どころはっとさせられた。 「ジーザス・ユー・ノー、こんなはずじやなかったのに。いまとなってみれば、こうなると決まっていたんだとわかるけど。でも、愛はいつでも、そんなふうに感じられるものだ。どれほど予想外でも、どれほど起こりそうにないと思っていたとしても、落ちてしまえば運命だと思うのだ。」が特にすき。
  • 2026年3月10日
    続 遠慮深いうたた寝
    静謐でうつくしい文章はそのままに、ふとした生活のおかしさや、ご趣味の野球、観劇の話も垣間見えて豊かな気持ちになるエッセイ。本作は創作賛歌ともいえる章がいくつかあり、それも素敵でした。「想像するということ」の「辛い記憶と折り合いをつけるためにはどうしても、想像の事実が必要だった」「生かされている世界は、自分が考えるよりずっと奥深いのだと気付かされる」のくだりに、つまらない子供だった自分が救われるようで、つい涙がでました。
  • 2026年3月10日
    夜明けと音楽
    夜明けと音楽
    韓国の作家の、夜明けと音楽にまつわるエッセイ。詩のように独特なリズムで綴られる文体が心地よく、眠れない夜にラジオを聞いているよう。冒頭の「音楽だけが唯一の心慰だと書いた、夜明けに物憂いあなたへ」という書き出しと、「しょせん役にたたない美しさだけが私たちを救うのだ」という文章がとてもすき。
  • 2026年1月31日
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
    おすすめ頂いて読みました。太陽光を吸収して繁殖する生命体により、あと数十年で氷河期の状態に陥ってしまう地球を救うために編み出されたプロジェクトと、そこに放り込まれた男の話。 上巻はあまりに次から次へとでてくる物理や科学の知識に翻弄されて読むのに精一杯でしたが、ロッキーと邂逅してから加速度的に面白かった。翻訳がちょっと癖のある感じで、でもそれがロッキーの地球外生命体としての不可解さ、愛嬌につながってる感じがしました。口癖が移ってしまいそう。しあわせ、しあわせしあわせ!
  • 2026年1月31日
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
  • 2026年1月31日
    月の三相
    月の三相
    眠り病のある街で作られている面と、彼、あるいは彼女が孕んだ歴史の話。装丁の美しさと、文体の静謐さがあいまってなにか美しい標本を眺めているような気持ちになりました。時系列がシームレスに移ろうので、「いま自分はどこにいるのだろう?」と物語のなかを彷徨っているような不思議な気分を味わうことができます。
  • 2026年1月2日
    九月と七月の姉妹
    九月と七月の姉妹
    学校で起きたある事件をきっかけに、海辺の家に引っ越した姉妹と母の話。なにが起きてるかわからないのに、なにかが起きそうな恐怖がずっと付き纏う感じは「ずっとお城で暮らしてる」を思い出させる。美しくて苛烈な文章が一片の詩のようで、夢中で読んでしまった。 「彼女がいなかったら、わたしは一人の人間ではない。姉さんはブラックホール、姉さんは倒れてくる木、姉さんは海。こんな思いをするなら、気が触れたほうがましだ。気が狂ったほうがましだ。」がとくに好き。
  • 2025年12月31日
    ルナティックス
    2025年の読み納め。古今東西あらゆる文化、科学、民俗学、宗教から月の秘密を紐解いてゆく筆者の熱量に圧倒されました。 「月はともかく変なところがいいのである。いかがわしいほどに高貴で、すましているのに何をしでかすかわからないところが月らしさというものなのだ。」という一文が月の美しさを端的に表していてすき。
  • 2025年12月26日
    ひとりでこの世に
    谷川俊太郎さんの遺作を含む最新作。表紙が酒井駒子さんだったのと、冒頭の詩に惹かれて購入。あいかわらずなんて軽やかで羽根が生えたような詩をよまれるのだろうとおもう。冒頭の「死んでから」、あまりに死の手触りが自然になにげなくそこにあり、天国で書かれた詩なのではないかとこっそり疑ってしまった。
  • 2025年12月26日
    歌集 Dance with the invisibles
    おすすめ頂いて手にとった本。とにかく装丁の美しさにうっとりし、世界観のある歌に耽溺しました。どこか硬質で寂寥な空気が美しい。 「いつか小さなアパートになつて冬の日の窓辺にあなたの椅子を置きたい」 「″君″を救ひにする物語全部嫌 西陽 テラリウムへ満ちてくる」がとくに好きです
  • 2025年11月30日
    屋根裏のチェリー
    解散したオーケストラのオーボエ奏者と、彼女の頭のなかにいる小さな友人チェリーの話。流星シネマ、鯨オーケストラの三部作の一作。チェリーとサユリのポップコーンがぽんぽん弾けるような会話が愛らしかった。この街のずっと夜が終わらないでいるような静けさ、おだやかさ、チャーミングさがとても好き。
  • 2025年11月30日
    密やかな結晶
    密やかな結晶
    あらゆるものが日々消滅してゆく島で暮らす人々の話。世界観の下敷きにあるものが明確だったり、小川洋子作品のなかでは珍しくはっきり性的な気配がするせいか、端正で奇妙なのにすごく艶めかしい作品だった。人が最初に忘れてゆくといわれている声が最後まで消滅せずに残ったのが、因果が反転してるようで印象的でした。
  • 2025年11月30日
    ひきなみ (角川文庫)
    瀬戸内海の島で出会った少女たちの話。シスターフッド小説にあたるのかな。いつもの幻想的な描写は抑えられたかわりに、女性が社会で直面する抑圧が淡々と描かれていて読んでいて少し息苦しかったです。真衣がとても魅力的で、彼女たちにひかりある未来があることを祈ってしまう。
  • 2025年11月22日
    コンパートメントNo.6
    コンパートメントNo.6
  • 2025年10月31日
    沈黙博物館
    沈黙博物館
    とある村に招かれた技師が、死者の形見を蒐集する博物館を作ることになるが、その村では殺人事件がたびたび起こるようになり…。という話。 あらゆる沈黙の美しさ、残酷さ、痛ましさが描かれた静謐な作品だった。今も小川洋子作品に通底する端正な歪さはすでにありながらも、近年の作品よりは物語の輪郭がくっきりしてるのが新鮮でした。まだ読んでない小川洋子作品がある幸せ。
  • 2025年10月23日
    テリーヌの夢
    テリーヌの夢
    表紙に惹かれて購入。香ばしい砂糖菓子のように軽やかでありながら、時々ほんのりと生きることへのぬぐえない寂しさを感じさせる。 「偽りを愛するように左腕から百合になる季節の消化」 「魂は二等分にならないか君が滅びるまでのおしゃべり」 がすき。
  • 2025年10月22日
    調香師の手帖
    調香師の手帖
  • 2025年10月21日
    わたしたちが光の速さで進めないなら
    わたしたちが光の速さで進めないなら
    SF短編小説。近未来的でありながら現代的な病理も孕んでおり、かとおもえばどこか寓話的で郷愁をかんじる。訳文が透明感のあるうつくしい文章で好きでした。表題作と「巡礼者は何故帰らない」がすき。 あとがきの「いつの日かわたしたちは、今とは異なる姿、異なる世界で生きることになるだろう。だがそれほど遠い未来にも、誰かは寂しく、孤独で、その手が誰かに届くことを渇望するだろう」という一文がとても胸に迫った。
  • 2025年10月17日
    死なない猫を継ぐ
    軽やかでありながらどこか切実さを感じる歌がたくさんあり、とても好きな手触りでした。 「でもきみはその称賛に振り向かずひとり花野に去ったっていい」 「骨を拾う記憶がとけてまざりあい誰の骨だかわからなくても」 「来世なんてないよそれでも手をひいてバッド・エンドへ導いてくれ」が好きです。
  • 2025年9月30日
    湖畔地図製作社
    湖畔地図製作社
    装丁に惹かれて購入。スコープのなかのオブジェ写真と、長野まゆみの短文が組み合わさった、静謐な博物誌のような本でした。どの頁をめくっても幻想的で美しいのでうっとりします。
    湖畔地図製作社
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