比島民譚集

3件の記録
fuyunowaqs@paajiiym2025年6月9日読んだ巻末の井上幸孝氏と辻貴志氏による論考がどちらもすばらしかった。伝承や民話を集めたら、やはりそれぞれを比較して分類や総覧をしてみたくなるものだと思う。 収録された23の民話のうち、「鳥と竹」と「アボ・サコ老人」が気に入った。
fuyunowaqs@paajiiym2025年6月8日読み始めた「兵隊作家」と呼ばれた火野葦平が、従軍先のフィリピンで集めた民話を翻訳したもの。原書は1945年2月刊行。復刊された本書の装丁はアルビレオの草苅睦子さん。 民話や昔話の「そうはならんやろ」「それでいいの?!」がたくさん読めて楽しい。なかでも「三人兄弟」は、この設定と展開でそんな円満ENDが許されるのか……と驚いたし、こざっぱりとした明るい雰囲気で嬉しくなった。
