イラクサ姫と骨の犬 (ハヤカワ文庫FT)

イラクサ姫と骨の犬 (ハヤカワ文庫FT)
イラクサ姫と骨の犬 (ハヤカワ文庫FT)
Tキングフィッシャー
原島文世
早川書房
2025年6月5日
12件の記録
  • ⭐️⭐️⭐️ 「めでたし、めでたし」の裏側に潜む闇を打ち払え! 〜ヒューゴー賞受賞の痛快ダーク・ファンタジー『イラクサ姫と骨の犬』〜 幼い頃に読んだおとぎ話では、お姫様はいつも白馬の王子様に救われ、「めでたし、めでたし」で終わるものでした。しかし、もしその「王子様」が、残酷で血も涙もない暴君だったとしたら? T・キングフィッシャーによる本作は、そんな伝統的なおとぎ話の幻想を打ち砕き、現代的な視点で再構築した全く新しいダーク・ファンタジーです。 ■ 待っていても、王子様は助けに来ない 主人公のマーラは、強大な魔法の力も特別な才能も持たない、修道院育ちの地味な第三王女です。 しかし、大国に嫁いだ二人の姉の悲劇――長女の不審死と、次女が受けている冷酷な王子からのDV――を知り、彼女は立ち上がります。次女が死ねば、自分が「予備の妻」として王子の元へ送られる運命。 奇跡も、助けてくれるヒーローも現れない。だからこそ、心優しく臆病なマーラは「自らの手で邪悪な王子を暗殺する」という途方もない決断を下します。 この切実で血の通った動機が、ページをめくる読者の心を強く惹きつけて離しません。 ■ 痛みを伴う試練と、愛すべき「はみ出し者」たち 王子を討つため、マーラは不気味な「墓守女」から与えられた不可能な課題に挑みます。 自らの手を血だらけにして編む「イラクサのマント」や、ワイヤーで繋ぎ合わせて命を吹き込んだ「骨の犬」。 泥臭く、痛みを伴う過酷な試練を乗り越えていくマーラの姿には、思わず拳を握って応援したくなるはずです。 そして本作の最大の魅力は、冒険を共にする風変わりな仲間たちにあります。 皮肉屋の墓守女と悪魔にとり憑かれたニワトリ、呪いから救い出された不器用で高潔な騎士、そして善良だけれど魔法の使いどころがズレている「妖精の教母」。 暗殺という凄惨な目的とは裏腹に、彼らの道中にはウィットに富んだユーモアと、疑似家族(ファウンド・ファミリー)のような温かい絆が溢れており、ダークな世界観の中に心地よい光をもたらしてくれます。 ■ 自らの手で運命を編み直す物語 「運命は誰かに与えられるものではなく、傷つきながらも自分の手で紡ぎ出すもの」。 理不尽な暴力と権力に抗うマーラたちの冒険は、読む者に確かな勇気とカタルシスを与えてくれます。 ホラーテイストの不気味なスパイス、くすっと笑えるユーモア、そして胸が熱くなるシスターフッドが完璧なバランスで調和した傑作です。 ヒューゴー賞(長篇部門)受賞も納得の、一度ページを開いたら止まらなくなる極上のエンターテインメント。あなたもぜひ、マーラたちと共に「骨の犬」を連れて、痛快な反逆の旅へ出発してみませんか?
  • 5u2uk1
    5u2uk1
    @5u2uk1
    2026年7月2日
  • kinoko
    kinoko
    @kinoko-font
    2026年5月20日
  • くま
    くま
    @kumasaaan23
    2026年5月19日
  • グユ
    グユ
    @guyu_66
    2026年5月4日
  • 余白
    余白
    @ruisui
    2026年5月2日
    面白い設定のファンタジーでした。 主人公が姉を助けるために、不可能を可能に、傷つきながら苦しみながら道を開いていく話でした。 あとがきで、作者はこう触れています —— 児童書作家として、ある編集者に『えんどうまめの上のお姫さま』を改作した話を書けないかと訊かれましたができませんでした。昔からあの話は…そう…苦手だったからです。なぜ王子はそんなに敏感な肌の花嫁を望むのでしょう? —— 私もあの物語ちょっと意味わからなくて、作者の思いに共感しました。 この作品のヒロインは、王女であるのに冒頭から痛みの感覚を失うほど傷だらけになっています。 満身創痍になりながら、姉を助けたいという思いで、自分自身と戦う姿は、美しかったです。
  • 面白かったー! 三姉妹の末っ子で修道院に押し込まれたお姫さま(30代)が主人公。 快哉を叫ぶような派手な展開はほとんどなく、頼りになる? なるの? ほんとに? 大丈夫かなあ~? と心配になる仲間たちとわたわた旅をする。 邪悪で巨大な力を持つ、善良で朗らかな老婆(!?)が良すぎる。 分かりやすい派手さはなく、それでいて噛めば噛むほど奥深い味のする、大人向けの物語だった。
  • まど
    @madokas60
    2026年4月5日
    本のラスト3分の1は、先が気になってノンストップで読み終えました。 しっかりと現実を忘れさせてくれる素晴らしいファンタジー小説。 姫と王子、騎士、フェアリーゴッドマザー、などのおとぎ話モチーフやゴブリン市場、亡霊、そして背中合わせで眠る両片想い良い歳した男女など、想像をかき立てる要素盛りだくさん! この作者の書いた「パン焼き魔法のモーナ、街を救う」も読んでみたい。
  • @a2le
    2026年3月22日
  • anraQ
    anraQ
    @aaa_aaa
    2025年6月4日
  • 紙の本を手に取って、じっくり読みたい。そんな衝動に心突き動かされる本が多くなってきた。こちらの本もそのひとつ。
  • 鷹緒
    鷹緒
    @takao_tanka
    2025年6月3日
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