精霊たちの家 上
9件の記録
ピエ@pie_2022026年6月7日読み終わったスペイン語の勉強も兼ねて、Amazon Primeで配信中の同名のドラマを観ようとしたのだが、未熟なものでオリジナル音声+スペイン語字幕だとほぼ意味が取れなかったため、まず原作を読んでみることにした。 ドラマなどで外国語の勉強をする時は、字幕を原語にすると伸びると聞いたのでやってみたのだが、ある程度の能力が無いと字幕の速さに目が追いつかないのだ… 閑話休題、本作は、不思議な力を持つ祖母クラーラの日記を孫のアルバが紐解き、一族の物語としてまとめる構成である。「ラテンアメリカの一族の物語」というととかく『百年の孤独』と比較されがちだが、読み味も面白さも別物で、それぞれに魅力があるが全く似ていない。 本作で目を引くのは、ラテンアメリカの固定化された階級のエグさである。クラーラや夫のエステーバンが「主人」であり、農場の労働者たちや邸の使用人たちは孫子の代まで仕える立場である、という構図は上巻では揺るぎない。 父親の代で没落したエステーバンには、額に汗して働く描写もあるが、結局は彼も他人を使う立場にあり、労働者を同じ人とは思っていない。自分の腕一本でのし上がったと思い込んでいるマッチョな地主や資本家を戯画化したような人物である。 ドラマ版を見ていて気づいたのだが、「ここ」と言う時に、登場人物の多くはイスパノアメリカで一般的な"acá"を使っているが、クラーラはスペイン風に"aquí"と言っている(そして母の首を見つけたりなど冷静さを欠いた時には、"acá"が出てきている?)。上流階級はスペイン風の言葉遣いをするのだろうか。事情に全く明るくないが、いかにもありそうだ。 そういえば、プイグの『天使の恥部』でも、メキシコではアルゼンチン(の上流階級)とは全く異なる単語を使う、と登場人物が語っていた。これも単に国の違いだけではないだろう。階級により言葉遣いどころか用いる単語自体が異なるというのは、翻訳で読んでいる私には気付けていないポイントかもしれない。




ぼぺにゃん@bopenijan_11062025年12月31日読み終わったクララがとても魅力的。 ラテンアメリカ文学では非現実的なできごとが日常生活と違和感なく存在してるの、なんなのかなあ。 長い小説って古今東西を問わずハズレがない。例外なくおもしろい。その理由は作家というものはつまらなさを我慢して長々と書くことはできないからだと推測しているけどどうなんだろう







