世に棲む日日 二

6件の記録
- n@blue_272025年4月12日読んでる読書メモ革命とは 初動期:詩人的な予言者があらわれ、偏癖の言動をとって世からおいつめられ、かならず非業に死ぬ。(吉田松陰、島津斉彬) 中期:卓抜な活動家があらわれ、奇策縦横の行動をもって雷電風雨のような行動をとる。多くは死ぬ。(高杉晋作、坂本龍馬、西郷隆盛) 終期:それらの果実を採って先駆者の理想を容赦なく捨て、処理可能なかたちで革命の世をつくり、大いに栄達する。処理家。(伊藤博文) 西郷隆盛は中期の人物であったが、死なずに維新を迎える。 そのために理想が多分にありすぎ、処理家たちと一緒に政権をつくることができず、その後反乱をおこし、幕末に死ぬべき死をやっと遂げた。 司馬遼太郎の考える革命論。 非常に腹落ちした。