有限性の後で: 偶然性の必然性についての試論

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い。@hon_i_read2026年6月10日読み終わったメイヤスーは、カント以降の相関主義、つまり人間の思考と存在の相関から離れて世界そのものについて語ることはできない、という立場を打破しようとする その出発点は「先祖以前性」の問題で、人類出現以前の宇宙や地球について語る科学的言明を、相関主義は「現在の私たちにとってそう記述されるもの」として捉えるが、メイヤスーはそれでは不十分だとと言い、数学的言明によって記述される一次性質については、人間の認識から独立した実在について語りうると主張する さらに、この世界がなぜこの世界であるのかという「事実性」の問題を、世界の法則や存在のあり方に究極的な根拠や必然性を与えることができないならば、それらは別様でありえたはずである、と考え、法則や存在のあり方には必然性がなく、むしろ偶然性こそが絶対的であるという結論へ向かう つまりメイヤスーは、数学の絶対性を担保として認識の外部を確保し、その上で絶対的偶然性を導くことによって、相関主義の打破を試みている しかし、数学的論証から絶対的偶然性へ移行する部分に少し飛躍があるようにも思われ、また、偶然性の絶対性を担保しようとするとき、最終的に保証されているのは偶然性そのものではなく、むしろ合理性や論理性の方なのでは?という疑問も少し残った とはいえ『有限性の後で』は相関主義に正面から挑んだカウンターパンチであると思う また、相関主義の問題点だけでなく、その手強さや強固さそのものも改めて実感した







