噛みきれない想い

噛みきれない想い
噛みきれない想い
鷲田清一
角川学芸出版
2009年7月10日
2件の記録
  • さとう
    さとう
    @satoshio
    2025年8月5日
    エッセイだからか、『待つということ』よりかも読みやすかった気がする。 ・だれかの「後ろ姿」が眼に焼きつくときには、見ているほうの心に静かな波紋が起こっている。言葉の背景に秘められたある思いに想像力が膨らむ。 ・社会が強ばってきたときに、わたしたち一人一人にいちばん必要なもの。それは、窮地に陥っても、伏せ、かわし、いなし、反りかえり、踏みこたえ、うっちゃるという「しなり」の技だ。 ・鬱ぎを語ることで、鬱いでいるそのひとがみずからの鬱ぎとの関係を変えること、それをじっと待つのが聴くといういとなみである。 ・〈わたし〉を気づかう声、〈わたし〉に思いをはせるまなざし。それにふれることで、わたしは〈わたし〉でいられる。気づかいあうこと、それは関心をもちあうことである。 ・聞き役というのはいわば定点みたいなものである。じぶんが迷ったとき、鬱いでいるときに、ふとふり返るといつも後ろから見ているひとがいる。
  • 風香
    風香
    @sang551_
    2025年6月21日
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