数多の竜を描いていらっしゃる佐竹美保さん。そんな佐竹さんが作った竜のオブジェをご覧になった著者の新藤さんは、いずれそのオブジェのような竜が出てくるお話を書きたいと思われたのだそう。 富山市立図書館での佐竹美保さんトークショーに参加した際、飛び入りゲストの新藤さんからこの裏話が出て興味を持ったタイトル。 ノアの方舟を思わせる映画「Flow」を観たばかりなので、方舟づいているな、と感じつつ読了。

『ラナと竜の方舟 沙漠の空に歌え』（新藤悦子）読了 竜に乗り砂漠の蜃気楼の町へとやって来た人々。ラナは故郷から逃げ出していたが、気づくとこの町にいた。恐らくは戦争や災難に巻き込まれた人が、竜に救われたどり着く町。ファンタジーの美しさと、現実のつらさと希望。それらが織りなす物語を楽しむ。