Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
大吉堂
大吉堂
@daikichidou
  • 2025年4月27日
    隣の国の人々と出会う
    『隣の国の人々と出会う 韓国語と日本語のあいだ』(斎藤真理子)読了 知らなかったことは、知ろうとしなかったことだと痛感する。韓国語について言葉、文・文字、声、詩を通して語り、我々とのあいだにあるものを浮かべる。言葉を知ることは歴史や文化を包括する。そこに人がいる。もっと知りたい。
  • 2025年4月24日
    パラゴンとレインボーマシン
    『パラゴンとレインボーマシン』(ジラ・べセル、三辺律子・訳)読了 伯父が残したロボット・パラゴンに隠されたものとは。先天色覚異常、雨が降らず水を奪い合い世界中が戦争をしている時代、人とは違うこと、ロボットらしくないロボット。様々な要素が絡み集約するラストシーンが印象的で心打たれる。
  • 2025年4月23日
    放課後によむ詩集
    『放課後によむ詩集』(小池昌代・編)読了 詩のアンソロジー。放課後から連想されるイメージは様々だろう。この本のタイトルを見た時に「枠外」という言葉が浮かんだ。読んでみると、あながち間違いではなかったなと思う。詩を味わうことにまだ慣れていない。でも、じわりと体に沁み込むものを感じた。
  • 2025年4月21日
    マイ・ディア
    マイ・ディア
    『マイ・ディア 親愛なる物語』(氷室冴子)読了 あの時代の氷室冴子の熱量のこもった語り口で、当時でさえ過去のものとなりつつあった作品の魅力が語られるからこそ「家庭小説」と呼びたい。作家ならではの視点による、作劇上のポイントや、女性作家が物語ることへの想いも示されることに心が響く。
  • 2025年4月20日
    小説
    小説
    『小説』(野崎まど)読了 小説が好きです。なぜ小説を読むのか、小説を読むことに意味があるのか、小説とは何か。その答えは自分の中に何となくあります。それを小説の形で明確に提示したのが、この『小説』でしょう。小説が好きです。好きでよかった。そう思わせてくれる小説です。
  • 2025年4月19日
    烏は主を選ばない
    『烏は主を選ばない』(阿部智里)読了 待っていました、雪哉ですよー! アニメを先に見た時から彼の大ファンです。なのでこのシリーズ、1〜2巻は続けて読むことを強くお勧めします。うつけ若宮とぼんくら少年。自分が最も大切にすることを守るための決意。この台詞で締めるのかと心が震撼しました。
  • 2025年4月16日
    漂流 本から本へ
    『漂流 本から本へ』(筒井康隆)読了 幼少期からの読書遍歴、読んだ本を語りながら自身の半生を描く。この自伝部分が滅法面白い。その時の意識がどこに在ったのか、どこを向いていたのかが本を介して語られる。自作への影響も示し、いかにして筒井康隆は筒井康隆となったのかを見ることができる。
  • 2025年4月15日
    わたしたちが光の速さで進めないなら
    わたしたちが光の速さで進めないなら
    『わたしたちが光の速さで進めないなら』(キム・チョヨプ、カン・バンファ・ユン・ジヨン・訳)読了 SF短編集。 各作品を読むと、SFは世界を創るものだという思いを強くする。 かと思えば、個人の感覚や想いに則した描写があり、その人物の目を通してまた世界が描かれる。世界を映すカメラが大きく引いたり寄ったりすることで、世界からはみ出たものにも焦点が合わさる。それがSFの力であり、キム・チョヨプ作品の魅力なのだろう。 ここで描かれる世界が好きだなあと思える、幸せな読後感があった。
  • 2025年4月15日
    烏に単は似合わない
    『烏に単は似合わない』(阿部智里)読了 アニメが途轍もなく面白く、原作読まねば! との思いから手に取るまで時間掛かりましたが、読み始めました。 表現媒体の違いによる描写の差異を、思う存分に堪能する。特にアニメは構成が違ったためここでは描かれてない部分があり、そのために見えてくるものや、際立つものがあるのことに気づく。それがアニメとの印象の違いを生んでいるのだと楽しむ。 それができるのも、この作品の持つ力のすごさだろう。面白い。こうなると次巻もまた、見えてなかった魅力に気付かされるのかと楽しみになる。
  • 2025年4月11日
    街に躍ねる
    街に躍ねる
    『街に躍ねる』(川上佐都)読了 絵が上手で物知りで不登校でコミュニケーションが苦手な高校生の兄。小学生の晶は他人から兄が「普通じゃない」と評されたことに戸惑う。自分の中の一番弱い部分を刺激されたような、心の中のあれこれを強く掴まれたような感覚。晶が必死に考える姿に感情が渦巻く。
  • 2025年4月10日
    さみしい夜のページをめくれ
    『さみしい夜のページをめくれ』(古賀史健)読了 中学生タコジローの物語に乗せて、なぜ本を読むのか、どう本を選ぶのか、いかに本を読むのかを考える。本棚から光り輝き浮き出る本の言葉。あなたのための本がある。どんな自分になりたいのか。自分の本を見つけた時、その答が見えてくるかも。
  • 2025年4月7日
    おはなし日本文化 能・狂言 お能探偵ノーと謎の博物館
    『お能探偵ノーと謎の博物館』(石川宏千花)読了 日本文化を物語で知るシリーズのひとつ。ミステリ好きの少年が「お能探偵ノー」を思いつくことから始まる物語。現代社会では能や狂言はどうしても無縁なものとなる。だから入口に立つまでを紹介するものも必要だろう。ここから扉は開かれる。
  • 2025年4月7日
    呼人は旅をする
    呼人は旅をする
    『呼人は旅をする』(長谷川まりる)読了 なにかを引き寄せてしまう呼人は、その特性ゆえに旅をする。理由なく不意に「マイノリティ」になってしまった人にまつわる、偏見、同情、理解、困難、諦観、支援、そして希望を、オムニバス短編により様々な情景とともに描く。実に巧い。そして面白い。
  • 2025年4月6日
    積ん読の本
    積ん読の本
    『積ん読の本』(石井千湖)読了 ああ、なんと素敵な本なのか。なぜ人は本を積むのかを語ることは、本を読むとは、本を所有するとはの問いに繋がる。登場する12人のそれぞれの想いが積み重なり、本積むこと(または積まないこと)の意味を投げかける。目の前に本があること。そこから読書は始まる。
  • 2025年4月5日
    いい音がする文章
    『いい音がする文章 あなたの感性が爆発する書き方』(高橋久美子)読了 知っているはずのものが、全く未知な方向から照らされて、全く違う姿を見せた。そんな感じがして面白い。言葉は音であり、文章はリズムを刻む。「書き方」とあるが「読み方」の楽しみを深めるものともなるだろう。
  • 2025年4月4日
    都会のトム&ソーヤ(2)≪乱!RUN!ラン!≫
    『都会のトム&ソーヤ 2 乱!RUN!ラン!』(はやみねかおる)読了 はやみね作品を少しずつ読み進めています。児童書ならではの大胆さに洒脱さを加えることで、大胆な展開がさらに増すという面白さ。真正面から謎に取り組み、謎を楽しむ。鬼ごっこに音楽室野球に宝探し。堪能しました。
  • 2025年4月4日
    ソレオレノ
    ソレオレノ
    『ソレオレノ』(喜多川信)読了 仲間の裏切りから10年間牢獄に閉じ込められていた冒険者リョウの元に、王の娘が現れ世を正す力を求められるのだった。古代遺跡の虫型マシンでのバトル、信じる心、復習と正義。欲深さを利点とするような、熱き魂がぶつかる展開に心が燃える。こういうの大好きです!
  • 2025年4月2日
    うたたねの地図
    『うたたねの地図 百年の夏休み』(岡野大嗣 読了 散文と短歌が交互に現れ、短歌が生まれるきっかけや流れが感じられるような構成が素敵です。広がりゆく情景、深まる想い。短歌集を読むことに慣れていない身には、気負いをするりと解き放してくれるようでもある。
  • 2025年3月29日
    ダンス・フレンド
    ダンス・フレンド
    『ダンス・フレンド』(カミラ・チェスター、櫛田理絵・訳)読了 読み書きは得意だけど人前で話せない少年と、お喋り上手だけど読み書きできない少女の友情。場面緘黙症を扱った作品。言葉以外の(以上の?)コミュニケーションとしてふたりにはダンスがある。大好きな人と一緒にいるための一歩。
  • 2025年3月29日
    レディ・ヴィクトリア アンカー・ウォークの魔女たち
    『レディ・ヴィクトリア アンカー・ウォークの魔女たち』(篠田真由美)読了 ヴィクトリア朝ロンドンが舞台の物語。元子爵夫人に持ち込まれる謎。上流社会のご婦人方の噂話に潜む謎と真実。かと思いきや、後半想像と全く違う物語が展開されて驚きつつも喜ぶ。メイドの物語としても面白い。
読み込み中...