それで君の声はどこにあるんだ?

21件の記録
- Sanae@sanaemizushima2025年9月17日読み終わった本屋B&B の対談で小川公代さんが紹介していらした本、タイトルが気になり図書館で借りてきた。 「黒人神学から学んだこと」というサブタイトルがあり、著者がニューヨークのユニオン神学校でジェイムズ・H・コーンから学んだことや経験してきたことが綴られている。 大切にしたい言葉や思いがたくさん詰まった本だったので、購入しようと思う。 心が温かくなり、誠実でありたいと思える本だった。
- DN/HP@DN_HP2025年9月10日かつて読んだ「自分の声は、自分が出会った歴史や人びとを響き合わせる過程で見つかるはずだ。彼らから受け取ったものに、応答してみよう。」 沖縄、伊江島から台湾を経て黒人神学を学ぶために渡ったアメリカ、ニューヨーク。境界線のあちら側からの声に耳を傾ける、その線を越えて当事者として体験し直すことは出来ないけれど、それでもそこにある声を、物語を聞くことはできる。そこにあるのもこちら側で出来る“体験”だ。誰かが書いた本を読むということもつまりはそういうことだ。誰かの体験を読むという体験が出来る。本の力というのは、そこにあるのだと思う。というのは、別件で書かないといけない話だけれど、この本で素直にエモーショナルに語られる、伊江島の、台湾の、アメリカの黒人の歴史を本当の意味で共有出来ない若者が、苦悩しながらもそれに応答することで自分の声をもつことの意味に至る物語。ここにもそんな力が満ちている。これも「幾度でも聞かなければならない物語なのだ。」禍いを生きてきた人びととつながる(ろうとする)ための物語を読む、とても素晴らしい体験。 「コルトレーンを聴きなさい。彼の音楽には喜びがあるから。」なるほど。と思ったけれど、レコードがみつからないから、アイズレーブラザーズのベスト盤を聴いています。「アイズレーブラザーズもいい。」もちろん間違い無いですね。
- ひなこ@hnk9272025年4月13日読み終わったずっと読み続ける@ 喫茶と読書 ひとつぶその時には読まなかったが、ずっと頭に残ってしまう本というのはある。「それで君の声はどこにあるんだ?」。 読んでいるとなんとなく著者と一緒に授業を受けているような感覚を覚える。頭を掻きむしってわからなさと対峙して、ある時本や先生のたった一言が光明に感じられる。世界に対する大きな問い、自身の生に対する大きな問いを背負った者だけが感じるあの感覚、懐かしい。 「黒人問題ではない、黒人の危機だ」「私たち黒人は、これまで何人ものトランプと対峙してきた」などハッとさせられる。「あんたにはわからない問題(勝手に命名)」についても書かれており、なんと開かれた正直な本かと思った。