孤独の要塞

孤独の要塞
孤独の要塞
ジョナサン・レセム
早川書房
2008年7月1日
12件の記録
  • DN/HP
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    @DN_HP
    2025年4月29日
    ジョナサン・・レセムのお兄ちゃんが、MF DOOMとも関わりの深いレジェンダリーなグラフィティー・ライターだということを昨日知った。この小説にもお兄ちゃんの体験が元になった部分がかなりあるみたい。
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    @DN_HP
    2025年4月28日
    「孤独なアートにはセンスが必要だった。”ドース"が熱望していたのは、塗料の葬流で描く線や言葉を、生き生きとした証拠として石や鉄に定着させることだった。線や言葉、完璧なタグが都会の表面に刻みこむ驚異。燃えるようなトップートゥーボトムの車両が猛スピードで駅を通過するのを見送れ。」
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    @DN_HP
    2025年4月27日
    手に入れたことで満足してしまっていた約八百頁の単行本を二週間程かけて「ゆっくり読」んでいた。「ゆっくり読む」というのは、この小説を教えてくれた友人が一緒に教えてくれたことで。それを意識しながらの二週間は、この本を読むことが徐々に生活に馴染んできて、物語がじっくりと染み込んでくるような読書、というか体験、LIFEだった。ああ、そういうことだったのか、と友人のことも思う。ため息が出た。 「ニューヨーク・カルチャー満載」の「成長小説」。たしかに。特にグラフィティの描写には興奮したし、少年の成長に自分のそれを重ねてみたりもしていた。しかし、わたしはこの小説を、“成長“することで失ってしまったもの、裏切ってしまったもの、そうせざる得なかった当時の自分への怒りや哀しみ、過去への後悔と贖罪の告白のようにして読んでいた(少年の成長は街の高級化とも重なる)。 そんな物語、告白がじっくりと染み込んでくれば、その分だけ溢れ出してくるものがある。記憶。わたしの後悔と罪。過去の具体的な場面と忘れることが出来なかった感情が停めどなく浮かんでは、消えずに積み重なっていく。主人公が地下室でライナーノートを読みレコードをかけながら「そこで、一人の人間のアートが、一撃で時間を殺すということを学んだ」ように、わたしは2階の部屋でラップ・ミュージックをかけながらこの本を読んで、一冊の本の物語が、一文で時間を蘇らせるということを改めて学んでいた。 ノートに箇条書きされた幾つかの場面、後悔と罪、それが連なる成長の物語は語られるべきなのだろうか。物語ることが出来るだろうか。語り始めるきっかけになるような手紙が件の友人から昨日届いていた。わたしは人生における偶然を信じている。けれど、さて。
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    @DN_HP
    2025年4月24日
    「ボタニカ」が登場したことで『サルサ番外地』に収録された河村要助さんの文章を思い出す。名文。あれはブルックリンじゃなくてマンハッタンの端イーストハーレムでの話だけど。
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    @DN_HP
    2025年4月24日
    「そこで、一人の人間のアートが、一撃で時間を殺すということを学んだ。」 この小説で、一冊の本の物語が、一文で時間を蘇らせるということを改めて学んだ。
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  • DN/HP
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    @DN_HP
    2025年4月24日
    孤独の要塞
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年4月24日
  • DN/HP
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    @DN_HP
    2025年4月21日
    「ぼくは十五年ないしは二十年というもの、ラッパーに腹を立てて過ごしてきた。黒人であれ、白人であれ、その言い分に対して。事実であれ虚構であれ、街での経験をバッジのようにひけらかす権利の主張に対して。ぼくのバッジは見せられずじまいだったのに。そして、ぼくは十五年ないしは二十年、誰にも彼にも無意味に腹を立てて過ごしてきた。自分が第三八公立学校の校庭のDJストーンやフラムボイアン・クルーでなかったことに対して。歴史に無関心なまがい物であったことに対して。」 プレイヤーになれなかった、なろうとしなかったことへの後悔、理不尽だともわかっている怒り、嫉妬の哀しみには覚えがあるよね。そんなことを思った小説ではN.W.Aが流れているけれど、わたしはConway the Machineを聴いている。脈絡はありそうで、ない。
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  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2025年4月20日
    成長物語と同時に、その過程で犯してしまった“罪”の懺悔のように読んでいる。ある意味で「ブルックリン・フォリーズ」、「愚行の書」である。
    孤独の要塞
  • K
    K
    @readskei
    2025年4月20日
  • zxev
    @zxev
    2025年4月5日
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2025年3月7日
    最初に読んだ本は手放してしまって、それからまた探していた。2年後くらいに古本屋で納得価格で見つけたときにはぶち上がった。その上がりで満足してそれからまた1年くらい寝かしてしまったけれど、今、遂に再読のタイミングが気がする。
    孤独の要塞
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