源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)

3件の記録
- ゆめ吉@yume_books13572025年7月3日読み終わった光源氏の女性に対する扱い方の美味さが、作品に色を添えている。因果応報か…と悩む側面が博学、知性を際立たせている。和訳かもしれないが… 光源氏の死後、その物語展開が悲痛です。 浮舟と薫、匂宮の三角関係のもつれと… 浮舟の恋愛に対する考え方、理念が京都の女性たちとの違う点がグサリと刺さる。田舎者だな…と共感してしまう。 やはり、天台密教法が登場する最期がものを語り、本当に、比叡山延暦寺の〝め〟から物語は始まります。 P.459 何の自己反省もなく惰性的に生きる男と、死の淵からよみがえり自己の意志を貫いて生きようとする女と。さて、どちらが主役にふさわしいか。 この最後の注釈は、怖さという側面も掛け持つ言葉ですが…確かに対比的に描かれているなと感じました。男女問わず当てはまる話なのかなと思います。 【別途】 返された文章が、再提出で…自己反省します。
- ゆめ吉@yume_books13572025年7月1日まだ読んでる(25)蛍 p.229 「…(省略)善きも悪しきも、世に経る人のありさまの、見るにも飽かず、聞くにも余ることを、後の世にも言い伝へさせまほしきふしぶしを、心にこめ難くて、言ひおき始めたるなり。」 光源氏の物語に対する理論に同感。 物語とは何か、歴史書と違い事実だけを残しているわけではない。紫式部らしさが感じられる。 注釈が論点を挙げていて、学術さを感じる。 今まで、美学としての源氏物語、字体としての源氏物語などから勉強してきたが、論理から攻めると座学の知識がどれだけ大切かを痛感する。 私が『源氏物語』を読むには、若干恨めしさが必要なこともわかった。 おやすみなさい。