ぬるい毒

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もん@_mom_n2025年11月4日読み終わった心に残る一節@ 自宅以前から小説に登場するクズな男を好きになりがちだが、まんまと向伊を好きになってしまって悔しい。結局私は地獄のような男女の関係性に一番ときめきを感じてしまう。 解説にあった「弱火でずっと沸騰している感覚」という言葉にわかるわかる、と頷く。 p.13 ほとんど祈る気持ちで顔の欠点を探した。どんな些細なことでもよかった。目でも鼻でも口でも。やっとのことで顔色の悪さに辿り着いてほっとしかけたあと、激しい爆発が私を襲った。欠点さえ魅力として完璧に存在する人間に出会った衝撃だった。 p.80 だから、私は決めた。もし地獄に戻るときがきても、私は伸ばした手で向伊のシャツを摑み、そのまま奈落の底へ一緒に引きずり込まれよう。 p.149 自分がただ生きて、ただ死んでいく悲しみを、私は一人で受け止められない。




