トラディション

トラディション
トラディション
鈴木涼美
講談社
2023年12月8日
3件の記録
  • 紙村
    紙村
    @kamimura_
    2025年8月24日
    鈴木涼美さんの本は夜の世界を乾いた視点で活写しつつも、どこかそこで生きる人々への眼差しは優しくて「みんなしょうがねえなあ」って肯定している感じがして好きだ あと、読むといつもあたらしい小説が書きたくなる
  • この人にしか書けない物語。 舞台は歌舞伎町、だと思う。トー横、も出てくる。 登場人物は、名前で呼ばれるよりも記号のように表現されていj、誰のことだか一瞬わからない。なかなかスムーズに読めないストレスがあるが、おそらく意識的で。 歌舞伎町という世界がそうだからだと思う。中心にあるのはお金、人は記号。働く側は客を人ではなく記号として理解している。そんな人ばかりではないだろうけど。 ホストに縁はなかったが、あのあたりのことを知らないわけではないので、誰かを救う物語だと読んだ。 いま沼っていたり苦しんでいる人は、小説なんて読まないのかもしれないけど、この物語に救われる人に届け、と思う。
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