ダンス

ダンス
ダンス
竹中優子
新潮社
2025年1月15日
3件の記録
  • もん
    もん
    @_mom_n
    2025年3月29日
    夜勤明けなのにやけに頭が冴えていて、図書館で一気に読んだ。 モニターから飛び出たかまぼこのようなおでこを想像して口元が緩んだり、「馴染む」なんて糞喰らえという気持ちに頷いたり。 p.114 そうやってないものにされる感情や言葉が、喉の奥に詰まって息ができなくなった。息ができなく、させているのは私だろうか、と思うと、もっと何も言えなくなった。 p.116 勝手なことばかりして、自分で全部決めて、体当たりばっかりだから、いつもどこかにぶつかって、傷だらけだった下村さん。私はそれが心から羨ましかったんだ。
  • 揺蕩
    揺蕩
    @o_yp_m___
    2025年3月28日
  • Suzuki
    Suzuki
    @finto__
    2025年3月9日
    ★☆☆☆☆ 「考えなくてよいこと、気にしなくてよいこと、しなくてよいこと、そういうことが分からない私は、太郎をどんどん偏屈にさせていった。社会と自分とのバランスを器用に取ることができる太郎が、いつも頼もしかったのに、理解できるつもりでいたのに、私は空洞のようになっていった。私の空洞は、太郎を息苦しくさせた。たったふたりきりの関係の中でも、私は「馴染む」ことができなかったのかもしれなかった。 そういう記憶のもっと奥に、あったんだろうか、怖いこと、さみしいこと、うれしいこと、味わいたいと思うような瞬間、忘れたくないと思える何か。 思い出せなかった。思い出せないのに、生まれ出た言葉はもうそこにあって、下村さんがそう言うなら、きっとそうだったんだと追い風のように胸に届く。」p115
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