怪物はささやく

3件の記録
- あ@ume_combucha2024年2月15日読み終わった心に残る一節「たいがい人間は、善と悪のあいだのどこかに位置しているものだ」 「人の心は、矛盾したことを幾度となく考えるものだ。人の心は、都合のよい嘘を信じようとするものだ。しかし同時に、自分をなぐさめるための嘘が必要になるような、痛ましい真実もちゃんと理解している。そして人の心は、嘘と真実を同時に信じた自分に罰を与えようとするのだ。」 「人生とは、言葉でつづるものではない。行動でつづるものだ。何をどう考えるかは重要ではないのだよ。大切なのは、どう行動するかだ。」 自分の感情が見えなくなった時に必ず読み返したい一冊。 素直な感情と、それを伴う痛みから逃げてはいけない。 この物語に出会わせてくれて、ありがとう。 あなたのコナーが私の宝物です。
- K.K.@honnranu2013年4月1日読み終わったかつて読んだ読了魂の一冊ティーンエイジの主人公の前に、巨大な人型をしたイチイの怪物が現れる。夜な夜な主人公に語りを聞かせる怪物。主人公が教室で暴れるシーンに魂が震えた思いは今も褪せない。物語が終わりに近付くにつれて、語りは主人公の精神世界へ。その結末はややありきたり。不気味な紙面が見ていてとても楽しい。怪物の語る3つの物語も、各個に良い出来。一度しか読んでいないけれど、魂の一冊。