チップス先生、さようなら

5件の記録
- 菜穂@mblaq_08252025年10月2日読んでる本のある暮らし積読家読書会すみれ輪読会輪読会にて P94~P105 この日は途中から聞き専で参加したため、みなさんの音読を聴きながら読みました。 チップス先生が再び学校へ戻ることに。 しかし、戦争により哀しい思いもします。 教え子たちの死を受け止めねばならぬチップス先生の心境を思うと胸が苦しくなります。 それでもチップス先生はチップス先生らしく、淡々と。時には敵になってしまった元同僚の死を偲んだり。チップス先生らしい。 ジェイムズ・ヒルトンは怒りや反省を優しく包み込みながら物語を通して伝えてくれているんだと強く感じた回でした。
- 菜穂@mblaq_08252025年9月15日読んでる本のある暮らし積読家読書会すみれ輪読会輪読会にてP48~P72 一年足らずのキャサリンとの幸せな日々を回想するシーンはとても切なくて。 でも、キャサリンが素晴らしい人だったことが読者にもしみじみ伝わってきます。 それにしてもチップス先生は記憶力が素晴らしい。私なんて必死に過去のことを考えても思い出せることは僅かでしょう。 それにしても、最愛の奥様だけではなく生まれたばかりの赤ん坊も同時に亡くしていたなんて……悲しすぎます。 哀しみから一気に老け込んでしまったチップス先生ですが、だからといって教師の仕事を疎かにするわけではなく。 特別熱血教師ということもなく、だけどしっかり生徒のこと学校のことを見守ってくれる先生。 こんな先生と出逢っていたら私の学生生活はもっと充実していたことでしょう。 悲しいことに私には恩師と思えるような人は一人もいません。
- 菜穂@mblaq_08252025年9月8日読んでる本のある暮らし積読家読書会すみれ輪読会にて 第2回 P28~P47 真面目なチップス先生に遅くきた春。 チップス先生は50歳を前に素敵な女性と出会い恋に落ち結婚へ。 まぁとにかくスピーディ。 奥さんになった方のお陰でチップス先生の魅力も増し、こちらまで幸せな気分になるのですが…… ところどころに不安になるような言葉があり、安心できません。 色んなものが伏線のようにさえ思えてしまいます。 そして次の章で不安要素は回収。やっぱりスピーディ。 1人の教師の生活史をダイジェストで読んでいるよう。頭の中で映像化しやすい。 多分今回読んだところがチップス先生にとっては本当に幸福だったひとときだったでしょう。 これからの彼の人生も気になります。
- 菜穂@mblaq_08252025年8月26日読み始めた本のある暮らし積読家読書会すみれ輪読会輪読会にて 第1回 P5~P27 長年教師を勤め引退した老人が教師人生を回想していく物語。 3世代いたずらっ子だった生徒のお話、教師を引退した後も遊びに来る子供たちのひととき、引退後は長く勤めた学校の近所に暮らし大家さんとの穏やかな日々。 ゆったりとしたイギリスの情景が浮かび上がってくるようでした。 でも、そんな中にも戦争の影がチラホラ。 かといって陰鬱な様子はなく優雅でユーモラス。 所々に疑問に思うことがあってもその伏線はすぐに回収され、また新たな疑問が浮かぶので先を読み進めるのが楽しいです。 説明過多なわけでもなく程よく余白があるのも良き。