しあわせの理由
13件の記録
DN/HP@DN_HP2026年2月1日かつて読んだarchive劉慈欣の『流浪地球』に収録された「呪い5・0」を読んで、グレッグ・イーガンの「道徳的ウィルス学者」を思い出したけれど、そういえば『三体』を読んだ流れでグレッグ・イーガンの短編の再読をしたこともあったのだった。 これはその時「道徳的ウィルス学者」を読んだ感想。今また読んでみたいけれど、ちょっと本が見当たらないのだった…… 曰く当時の「エイズは神の道具だと大騒ぎする宗教原理主義者に対するかなり直接的な反応」、狂信者への痛烈な皮肉とブラックジョーク。信じたいものがまずあって、それを信じ続ける為に、事実をねじ曲げ、浮かんでくる疑問もこじつけで無かったことにしていく。その先に訪れる絶望的な状況すらも他者に押し付けることで肯定していこうとするウィルス学者の姿は強烈だけれど滑稽で、数年前に読んだときには「笑えた」気がする。 数年ぶりの再読。宗教のようにはっきりしたものではないのしても、多かれ少なかれ、あるいは意識しているかどうかに関わらず、行動、生活の根底には、信じているもの、正しさだったり善いとしているものがあるわけで、それが狂信とどう線引き出来るのか、小説の学者のように事実を曲げて見てしまっていることはないのか、と考える、省みてみる。それは、無いとははっきりと言えないような気もするのだけど、それでも同時にそれぞれにある信じるものを超えて存在する“正しさ”や”善“はある、あって欲しいと思っていたことにも気がつく。そういうものがあって、それを信じる人たちがいるから社会は踏みとどまっていられるのではないか、とも思える。狂信することではなく、省みながらもそうしたものを根底にしながら社会、世界に対峙していきたい。 数年ぶりに読んでも、ウィルスの制作過程や仕組みは相変わらずよく分からなかったけれど、それでも今読むことで、新たに“分かった”こと読み取れた、取りたいことはあって、変わらずに素晴らしいSF短編小説だった。





だっしー@chik_4482025年11月16日読み終わったガチガチ文系人間にとってはシュールとも言えるようなSF短編集。わけがわからないながらも惹きつけられて、一気に読んでしまった。これを翻訳する方ってすごいな。 巻末の解説が楽しかった。
傘@-kasa-2025年6月6日読み終わったこれまであまりSFを読んでこなかったがめちゃくちゃ面白く読めた。『ホモ・デウス』をたまたま並行して読んでいるが、この食べ合わせが大当たりで、ホモ・デウスで語られている未来の仮定的な姿=人類が目指して発展させていくであろうひとつの方向を、SFという形で感じる事が出来る。 「ボーダー・ガード」は前半、何を読まされているのかも分からずボーッと文字を目で追ってる感じだったが、読み終わってみるとこれが一番好きな短編になった。- ishiguro_reads@ishiguro_reads2025年4月30日読み終わった特定の条件下の世界を想定してそこでの生き方を見ることで、現実世界の私たちを内省的に考える。SFのSはScienceであると同時にSpeculativeにもなりえるという気がした(調べるとやはりそうした議論は既にあるようだ)。 それぞれの短編の終わりに見つける答えや新たな疑問は、純文学の長編の読後やコンセプトアートを観たあとに感じるものにも近い。






