味噌田楽
@miso___dengaku
古今東西のSFとミステリーを節操なく読んでます たまにホラーとノンフィクションとラノベも
- 2026年7月13日
富豪刑事筒井康隆読み終わった感想大富豪の刑事が金の力で謎を解く連作ミステリー 本格ミステリとして優れていた同作者の「ロートレック荘事件」に比べるとミステリ的な面白さは薄味 「犯人を罠に嵌めるために会社を設立する」のような金に物を言わせる反則技で事件がとんとん拍子に解決していく様が超爽快 読者への挑戦を登場人物に言わせたり地の文で作者自ら叙述トリックを仕掛けることを宣言したり筒井康隆お得意のメタコメディ要素も楽しい一冊 おすすめ - 2026年7月11日
切断島の殺戮理論森晶麿読み終わった感想あらすじ:江戸時代に囚人の流刑地とされた孤島 鳥喰島。そこには身体を切断する成人儀礼をはじめとする様々な奇習が存在していた。文明から取り残されたその島に調査のため訪れた帝旺大学文化人類学科桐村研の面々は身体切断の連続殺人に巻き込まれる。 ラノベ的なキャラクターやコミカルな会話の応酬と未開の孤島でのグロテスクな事件というアンバランスさが妙にクセになる 「こいつが推理するんだろうなぁ」という予想を裏切る探偵役の登場も面白い 終盤の怒涛の多重解決の末に解き明かされるバカミス全開の真相は一読の価値あり おすすめ - 2026年7月10日
狂人の部屋 (ハヤカワ・ミステリ)ポール・アルテ読み終わった感想富豪の屋敷にある曰く付きの開かずの間で100年前から現代までの間に起きた3つの謎めいた死亡事件に共通する「濡れた絨毯」の謎が綺麗に解決するのがとにかく気持ちいい カーばりの怪奇色がトリックとしっかり結びついてるのも良い おすすめ - 2026年7月9日
第四の扉ポール・アルテ,平岡敦読み終わった感想フランスのディスクン・カーと呼ばれている作家のデビュー作 怪奇と謎に彩られた密室殺人は魅力的なもののメイントリックはピンとこなかった 雪密室のサブトリックは結構好みだしなにより作品全体に仕込まれたあるギミックが発動する瞬間が気持ちよかった おすすめ - 2026年7月7日
お楽しみの埋葬 (1979年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)エドマンド・クリスピン読み終わった感想あらすじ:英文学教授で素人探偵のジャーヴィス・フェンは気まぐれから突如下院議員に立候補した。彼が選挙区の農村に訪れた直後から精神病患者の脱走、毒殺事件、旧友の殺害と次々に起こる騒動に巻き込まれる。果たして事件と選挙の行方は? 一部の本格ファンのカルト的な人気を見て手に取った一冊 ユーモラスな文体とドタバタコメディ展開だけでも十二分に楽しめる素晴らしいプロット さらにミステリ要素も探偵役のロジックが冴え渡る推理が高クオリティ コメディと本格がハイレベルに融合した絶版なのが惜しい一冊 おすすめ - 2026年7月6日
ABC殺人事件アガサ・クリスティ,アガサ・クリスティー,堀内静子読み終わった感想あらすじ:名探偵ポアロの元に届いた殺人予告。実際に予告通りの殺人が発生。しかしその一件は連続殺人の序章にすぎなかった。調査を進めてもABCのアルファベット順に次々と殺されていく被害者たちには繋がりが存在しない。謎めいた殺人鬼の目的とは? 今まで読んできたクリスティ作品はあまり好みじゃなかったので期待せずに読み始めたけど本作はかなり刺さった 直球のミッシングリンクものとクリスティらしい起伏に富んだプロットや人間ドラマ、両方の魅力がパンパンに詰まってる ホワイダニットだけでは終わらないどんでん返しが最高 おすすめ - 2026年7月3日
十日間の不思議〔新訳版〕エラリイ・クイーン,越前敏弥読み終わった感想「災厄の町」から「十日間の不思議」まで アメリカの田舎町ライツヴィルを舞台にした中期クイーンを代表するシリーズ 初期のパズル性を重視した作風から人間ドラマやサスペンス要素に軸足を移して文学的な面白さがパワーアップしている ミステリ要素は薄くなっていてそこだけ見ると三作とも正直あまり好みじゃないけど悲劇を描くドラマ的な面白さで読ませてくる 特に今までは事件の傍観者だった探偵役のクイーンが当事者として事件に巻き込まれ苦悩し時には敗北する展開は良かった おすすめ - 2026年7月2日
フォックス家の殺人〔新訳版〕エラリイ・クイーン,越前敏弥読み終わった - 2026年7月1日
ミステリー・アリーナ深水黎一郎読み終わった - 2026年6月30日
災厄の町〔新訳版〕エラリイ・クイーン,越前敏弥読み終わった - 2026年6月29日
霧に溶ける笹沢左保読み終わった感想あらすじ:働く女性を対象に開催されたミスコンで予選を勝ち抜いた5人の女性。莫大な賞金と輝かしい未来を賭けた最終選考を間近に控えたある日2人の候補者が死亡した。他殺だと仮定すると不可能犯罪となってしまう謎めいた2件の死亡事件の謎を解くことはできるのか? 5人の女たちのいざこざと人間ドラマの描写がうまくて事件が起こる前から物語に引き込まれる そして現れる複数の密室殺人の謎とシンプルかつ鮮やかなトリックの数々が本格ミステリの魅力に溢れていてワクワクが止まらない 特に倉庫の密室のトリックは白眉 意外な探偵役の登場というサプライズも嬉しい おすすめ - 2026年6月28日
メルカトルかく語りき麻耶雄嵩読み終わった感想ずば抜けた推理力を持つ自称“銘探偵”メルカトル鮎の活躍を描く短編集 本格ミステリとアンチミステリを同じ鍋で煮詰めたような両方の醍醐味を味わえる尖った一冊 倒叙ミステリの形式を用いて壁本ばりのめちゃくちゃすぎる結末を描く「収束」が特に良かった - 2026年6月28日
黒死館殺人事件・完全犯罪小栗虫太郎読み終わった感想短編の完全犯罪はシンプルにバカミスとして楽しめたけど黒死館殺人事件はペダンティック極まる蘊蓄の嵐をカス物理トリックとありえない推理でサンドイッチしたとんでもない作品で良くも悪くも圧倒されっぱなしだった - 2026年6月22日
マイボディ・オン・ザ・ムーン 下矢野アロウ読み終わった感想あらすじ:中国の探査機が月面で発見した謎の構造物。中には座禅を組んだ無数の首無し死体。NASAに潜入する中国のスパイ、タイ人の脳科学者、アメリカの大富豪、Vtuberに憧れる少女。4人は月での発見によって起こった世界の混乱に巻き込まれていく。 序盤は地に足ついた社会派SFでいい意味で予想を裏切られた 様々なSFガジェット・伏線と属性がバラバラな4人の登場人物の群像劇が1つに収束していく展開が大長編にふさわしいカタルシスを感じられて気持ちいい 世界情勢を反映したリアルな展開とセンスオブワンダーなSF要素をハイレベルに纏めた傑作 - 2026年6月20日
マイボディ・オン・ザ・ムーン 上矢野アロウ読み終わった - 2026年6月18日
キドリントンから消えた娘コリン・デクスター,大庭忠男読み終わった - 2026年6月17日
殺人鬼浜尾四郎読み終わった - 2026年6月14日
刺青殺人事件高木彬光読み終わった - 2026年6月13日
推理大戦似鳥鶏読み終わった - 2026年6月12日
探偵が早すぎる (下)井上真偽読み終わった感想あらすじ:父親の死によって莫大な財産を相続した女子高生 十川一華は金の亡者の親戚たちに命を狙われてしまう。彼女を守るために雇われたのは犯行を事前に察知し未然に防いでしまう異色の探偵だった。 「犯人視点で犯行までの経緯が描かれ計画が順調に進んでいたと思いきや突然現れた探偵によって殺害が未然に防がれる」というトリッキーなプロットと悪人が次々と成敗されていくスピード感がクセになる一冊 主人公を殺害しようと目論むヴィラン達のクセの強いキャラ性も魅力的 おすすめ
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