崇高と資本主義
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Ryu@dododokado2025年10月18日読み終わった20C以降の芸術と資本主義の関係──資本主義的リアリズムに抗していかに芸術的実践が可能であるかをリオタールの「崇高」概念に着目して論じる。私たちをとり巻く資本主義社会に支配的な時間意識を休止させる「瞬間」や「絶滅」といった時間性を論じた箇所をはじめ、全体を通してわかりやすすぎるほどわかりやすいが、議論の最終的な落とし所に限界を感じなくもない。欲を言えばいまリオタールを読むということに対して、『非人間的なもの』を読むだけでは得られなかったような大きな読みかえを期待してしまった。


