とんがりモミの木の郷 他五篇
5件の記録
ツキミ姫@mq2026年1月21日読み終わった大好き傑作調べたらおととしから読んでいたことが判明。平塚のブックオフね、当時はまだ老郷本店もあった…。 どの作品にも流れている雰囲気はレスビアニスムともシスターフッドとも百合ともちょっと言葉が強すぎて言えない。自然いっぱいの静かな田舎で、女の人たち同士でただなんとなく安心して過ごしているようなこの感じ、なんだろう…。物語らしい筋もそんなにないんだよね。あまりない読みごこちで、愛読書の座に躍り上がりました。 『マーサの大事な人』だけは友愛というよりももう少し憧れや思慕のおもいがはっきりしているかな。サクランボと葉っぱのついたままの小枝、白いモスリンに赤いリボン、薄緑色の芝生、真紅の絹のショールが淡い官能を与えていると思う。 〈「忘れません」マーサはゆっくりとそう言った。「お嬢様のことを、毎日思うでしょう」まるで部屋の掃除でも頼まれたかのようにそっけない答え方だったが、すばやく目をそらすと、お湯の入った水差しの下にきちんと敷かれていた、小さい敷物をわざと斜めに引っ張った。そして泣きながら、長く白い廊下を急ぎ足で去っていってしまった。〉これを受ける最後の一文が最高。これから何度でも読むと思う。
ツキミ姫@mq2026年1月3日まだ読んでるいつだかに平塚のブックオフでなんの気なしに購入したもの。 全然そのつもりなく読んでいたんだけど、『マーサの大事な人』も『シラサギ』も収録されていて、ああこの人か!と。女性同士の友情や絆そして美しい自然を繊細にえがいて超〜〜〜〜〜好きな作家! 誰からの薦めもなしに、初めてみる、これから好きになる本を探し当てたとき、一番幸福を感じる。短篇集なので、あとふたつ楽しみに読むつもり。


