二十世紀の怪物帝国主義
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犬山俊之@inuyamanihongo2025年8月3日買った読んでる台湾の高校の歴史の期末テストにも出題された幸徳秋水の『帝国主義』。日本人の自分が未読なのはまずいと思い、慌てて購入。読み始めてみると、冒頭部分に現代の我々に向けて書かれているのではと思える文章があったので、ちょっと長いですが、紹介したいと思います。明治34年の内村鑑三による「はしがき」から。以下、引用― 「政府には宇宙や世界の調和について考えることのできる哲学者が一人もいないのに、陸には十三師団の兵があって、武器はいたるところでまばゆく輝いている。民間には人民の鬱々とした気持ちを癒すことのできる詩人が一人もいないのに、海には二十六万トンの戦艦があって、平和な海上に大きな波しぶきを立てている。家庭内の人間関係は荒れ果てて最悪の状態に陥っている。父と子は互いに対して不満を持ち、兄弟は争い、姑と嫁は互いをバカにする。こんな状態にもかかわらず、外国に対しては、日本は東海に浮かぶ桜の国、世界にも稀な礼儀正しく善良な国であるといって誇っている。帝国主義とは、本当はこのようなものである。」引用終わり。 124年前からこの国は何も変わっていないのですね。 * 本書は幸徳秋水の『帝国主義』を山田博雄氏が現代語に翻訳したもの。両方を読み比べているのですが、山田氏の訳文もすごくよいです▼





