詩と出会う 詩と生きる

詩と出会う 詩と生きる
詩と出会う 詩と生きる
若松英輔
NHK出版
2019年7月25日
3件の記録
  • たくさんの詩人や思索家のエッセンスを取り出して、分かりやすく披露してくれています。ただ、若松英輔さんが言いたいことはとにかく一つのことです。つまり、眼を養いなさい、耳を養いなさい、そして心を養いなさい、ということです。 道に落ちている宝石を拾い損ねるな、苦しむ人のうめきを聞き損ねるな、星の光を浴び損ねるな。世界はこんなに豊かだぞ、見えない世界はもっと豊かだぞ、それをいつでも思い出せるようにしなさい、ということだと思います。 そういうことなら、どんな本でも言っています。たぶん若松さん自身も、特別なことを言っているつもりはないと思います。ただ、彼の場合は、圧倒的な読書量と、そして読者に差し出す詩がひと味違うのです。本書冒頭で、塔和子さんの詩を引用するなんて、若松さん一流だと思います。また、内村鑑三の詩も、神谷美恵子さんの詩も引用してみせます。若松さんは、どこにでも詩を見つけることができる人なのです。なぜかというと、彼の詩への一途な思いが圧倒的だからだと思います。 今流行りの現代詩とは違った側面で、詩の入り口に立ちたい方へ、おすすめの本です。
  • おこめ
    おこめ
    @ocome_squash
    2025年9月18日
    NHK出版のものを再版したもの。 詩の作り方のハウツーというよりは、先人たちに詩が至った過程を覗き見しつつ、自身の心を見つめるワークという感じ。 民藝についての話もおおく、日本語という、日本の地に根付いた言葉を運用することを誇らしく思うようになった。
  • おこめ
    おこめ
    @ocome_squash
    2025年8月7日
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved