自由と理性

自由と理性
自由と理性
R・M・ヘア
村上弥生
筑摩書房
2024年12月12日
5件の記録
  • 薄荷
    薄荷
    @peppermint
    2025年8月8日
  • 道徳的な言明、判断は、普遍化可能性とその指図性にあるとする論証がきわめて論理的に示され、突っ込みどころも事前に封鎖されるという念の入れよう。ヘアの明解な論理になるほどと思いつつ、でもこれは理想論だよなあ、とも思う。 他者の立場にたって物事を思い致すことができるか、慮ることができるか、自分のこととして考えられるか、本書で取り上げられる道徳哲学って、なんだかそれに尽きる気がする。 身近なところに落とし込むと、今回の選挙で橙色のひとたち(とその支援者)は、本書のいう狂信主義者にすらなれていない、話の通じないひとたちであることがあらためてわかる。本作が書かれた1963年から60年以上経つのに進歩がない人類って⋯。そしてそういう人たちはこの本を読むことはないのだろう。 ちなみに、ちくまプリマー新書の8月の新刊、石田光規『自己決定の落とし穴』なども関連していそうで、ちょっと気になる。
  • 益田
    益田
    @msd
    2025年4月10日
    道徳判断の論証の実践例として外国人差別の問題が実践例として出ているんだけどそこ読み直したいかも 「道徳哲学は、事実や論理に基づいて考えることや、想像力を使い他者の立場に立って考える仕方を説くことによって、人びとをプロパガンダに容易に流されないよう、説いてまわることができる。以上を踏まえて、私たちはそれで満足するべきである、とヘアは主張する。」(p423)
  • 白雨
    白雨
    @nocturnalism
    2025年4月10日
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