

七瀬由惟/Yui Nanase/あーしぇ
@ashe_dalmasca
本のメモです。
青空⬇️は近況とか。
- 2025年10月3日生類の思想藤原辰史買った
- 2025年9月30日十戒夕木春央読み終わったYouTubeほんタメの戦略でまんまと前作『方舟』を読み、動機はともかくああこの登場人物は自分の好みドンピシャだなあと思っていたので、本作もああこの人が好きなタイプだー、と、似たような人物(笑)が出てきてよろこんでおりました。 そしたら、まあ、そうだよね〜と、ある意味、自分の好みのタイプがまったく揺るぎのないものだったことに、ラスト数ページで発覚し、ちょっと照れ笑い。 こうなったら、読者はみんなネタばれしないままの、共犯者の立ち位置となって、今後もこのシリーズが出続けることを祈りたい。
- 2025年9月25日方舟 (講談社文庫)夕木春央読み終わったどんでん返しの結末部分の直前まで読んで、その先を読むことを禁じられた人にたいして、最後の核心の部分を動画撮影中に読ませて、その反応を見るという悪魔の企画がかつてYouTubeの「ほんタメ」でありました。 その動画がなぜかサジェストされたので、過日ぼんやりと見て、本作にふーんと興味を持ったので、まんまと電書で購入し、即日読んでしまいました。 かつてはメフィスト賞作家の作品は好きでよく読んでいましたが、最近はご無沙汰でした。 結論からいうと、本格ものとしてはおもしろかったけれど、あのひとの動機が弱すぎて正直うーんという印象。水没しそうな山奥の地下建築物に閉じ込められるという展開は胸アツでよいのですが…。 著者がいわゆる宗教2世だと知り、いくつかそれらしい描写を思い出しましたが、そこも含めてあらためて伏線回収のために再読することはなさそう。単純に初回読書でびっくりするのが吉。 十戒も買ったので続けて読みはじめました。
- 2025年9月21日食権力の現代史藤原辰史買った@ 東京堂書店 神田神保町店
- 2025年9月21日宇宙大将軍侯景SFアンソロジー 梁は燃えているか十三不塔,大恵和実,木海,林譲治,藤吉亮平買った@ 東京堂書店 神田神保町店
- 2025年9月21日暗黒のアメリカアダム・ホックシールド,秋元由紀買った@ 東京堂書店 神田神保町店
- 2025年9月14日ニューロマンサー〔新版〕ウィリアム・ギブスン,黒丸尚読み終わった新奇なフィクションの入力がまだしんどいので、リハビリがてらすでに知っている話から。ということでニューロマンサーを手に取る。 じつは山岸さんの新しい解説のために買い直したギブスン。かつての断捨離でギブスン作品はすべて手放したので、ひさびさにわが家にやってきました。 初読時の困惑のようなもの(高校生のころ、サイバーパンク、カッケーとはならなかったし、すこし古臭く感じたのだ)はなく、あれ、チバシティでの展開ってこんな一瞬だったっけ?という第一、いや第二印象。 時代が追いついたのか、追い越したのかはわからないが、いまやふつうに読めるではないか!と感嘆。若いころから年寄りっぽいと、年齢を重ねてからのほうが他人より若く見えるというやつか?(違) ジュール・ヴェルヌ通りでは遠近感が滅茶苦茶で、足もとだけを見ないと歩きづらいのは、遠近両用レンズを新調したばかりの自分と重なるところがあり、遠近感いや親近感が…。 新版でスプロール三部作が復活するので、ちょいと没入するかな。
- 2025年9月14日〈私たち〉とは何かトリスタン・ガルシア,伊藤琢麻,福島亮,関大聡買った
- 2025年9月14日倫理学講義(第四巻)山田晶買った
- 2025年9月11日人間の本性を考える 上スティーブン・ピンカー,山下篤子読み始めた
- 2025年9月11日ジャポニスム馬渕明子読み終わったモネとゴッホとクリムトを例に、西洋で日本美術がどのように受容されていったか、多数の図版を引き合いに出してわかりやすく解説。展覧会の図録などに掲載された論文を集めたものなので、あたかも美術館で馬渕先生に横で解説してもらっているかのよう。 順番に前から読んだが、まず巻末の自著解説から読むとよかったかもしれない。本書の立ち位置がよくわかる。ジャポニスム=日本スゴイ系の勘違いの人たち(ここにはいまの日本政府関係者も含まれる)をギャフンと言わせる冷静さがよい。
- 2025年9月6日ニューロマンサー〔新版〕ウィリアム・ギブスン,黒丸尚読み始めた
- 2025年9月6日ラテン語の世界史村上寛読み終わったラテン語の歴史的な拡がりを知ることができる好著。歴史的記述はどうしても固有名詞が多く、咀嚼しがいのある部分とはなりますが、種々のエピソードで読ませる濃密な内容でした。 するっと読んでしまいがちなところに、ラテン語文法のコラムが挟まることで、ここでアタマを切り替え、次の章に挑む、という読みかたをしておりました。 学生時代に学んだ解剖学や生薬学などでラテン語自体には馴染みがあるので、あまり死語だとは思っていなかったが、あえて勉強する機会もなかった。参考文献が山ほどついているので、これを機にちょっと手を出してみるかな🤔
- 2025年9月6日崩壊概論E.M.シオラン,有田忠郎読み終わった遠未来、ひとり生き残った最後の人類が、誰にも読まれることのない文明の黄昏を綴った手記を読んでいるかのような、ステープルドン的な錯覚に陥ることしばしば。 自分の信条や真理を唯一の正義として押し付けてくる偽善者や、独自の用語を生み出すだけの面倒な存在である「哲学者」にうんざりしていた、あの感化されやすい時期に読まなくてよかった(笑)。 ここに込められたちょっと言ってみたい皮肉や、現実から一歩も二歩もひいた視点からの若さ故の達観のようなイタさも、全部ひっくるめておもしろく読めた。
- 2025年9月1日現代日本哲学史山口尚買った
- 2025年8月25日ラテン語の世界史村上寛読み始めた
- 2025年8月25日光の階梯/闇の折り目高柳誠買った
- 2025年8月25日
- 2025年8月24日斜め論松本卓也読み終わった精神病理学の現在がコンパクトにわかる、そして心のケアへの考えかたにパラダイムシフトをもたらす良書。おもしろくて読みやすく、あっという間に読了。 水平的な拡がりやピアサポート的なものが患者の支えとなることは、いままで読んできたさまざまな実践にかんする報告や本からなんとなくは理解していたのですが、そもそも、横に出られず上へ上へと「思い上がる」ところに統合失調が発症する隙間があるのか。下へ下へと深掘りすることも垂直性という点では同じなのか。なるほど。厨二病への解像度も爆上がりした。 ただ水平、横並びではなく、横への拡がりを担保されたちょっとした垂直性、つまり斜め上への空間的な動きが必要な理由もわかってきた。 最初は障害受容の螺旋モデルをふと思い浮かべたが、そうではなかった。むしろ、チェスでのポーンの動きに似ている気がする。はじめは思い上がってえいっと2マス前へ進む垂直方向への動き、いよいよ相手の駒のまえで動けなくなるまで1マスずつ登りつづける。そんなとき、斜め前の相手の駒を取ることで道が広がる。斜めへ出ていく勇気は、しかし上だけを見ていては湧いてこない。左右見渡す心の余裕とそちらへ一歩踏み出すための支えが重要なのだ。
- 2025年8月23日斜め論松本卓也読み始めた
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