幻の朱い実(下)〈石井桃子コレクションII〉 (岩波現代文庫)

8件の記録
すい@pachica2026年9月11日読み終わったふたりの親密な関係が過ぎて ふいに出てきた男に掻っ攫われたかと思ったら 愛着のないまま男たちの世話に追われ看取っていた、はー、びっくりした。年表を書いたらこんなに戦争だけがぽんと抜けることなんてないと思っていたけれど、人生の青春と呼べる部分の幻のような果実をそっと掬うときっとこんなことになるのね。あぁ、老いて死ぬこと、誰からも顧みられないこと、隠し通したいこと。まだ出来立ての生傷をぐりぐりと押すような気持ちと、大切な輝きとの間で。







