苦しくて切ないすべての人たちへ

3件の記録
- みつ@m-tk2025年4月6日読み終わった借りてきた---ゴータマ・ブッダは、在りし日に「一切皆苦」と言った。「一切」である。 人が生きていれば、喜怒哀楽が世の常だろう。その全部をひっくるめて、ブッダは「苦」と言うのだ。嬉しいことも、楽しいこともあるだろうが、それでも「苦」なのだ。私はここに共感して出家したのである。 その共感が、通奏低音のように本書には流れている気がする。笑い話を笑ってすませ切れない、拗れた苦しさが残る。同時に、苦しいことの中に、何とかその意味を見出そうとする、滑稽な切なさがある。 この「苦しさ」と「切なさ」を共有してくれる人は、広い世間にはいるかもしれない。
- ゆーほ@everyday_holiday2025年3月7日読み終わったかつて読んだこの人のありのままを、そして、世の中の生きにくさをわかりやすく読めたかも。 なんかこう、禅宗のお坊さんの本だから話の軸には仏教が絡んでくるんだけど「考え方のひとつ」としてそれを提示している感じだから読みやすかったかも。 少なくとも読者に対して神を信じなさいとか、仏様を崇めましょうとかそんな話はそもそもしない面白い本だった。