小説のように

5件の記録
- okabe@m_okabe2025年5月31日読み終わったどこへ連れて行かれるのかわからず、どんどん物語に引き込まれていく。それは解説で井上荒野氏が書いているように、一番肝心な情報をどこで読者に手渡すか、緻密に計算されているからだと思う。
- ハム@unia2025年5月30日読み終わった非日常的な性質を伴う話もあってまったく何も変化がないわけではないけど、劇的なことが起こるわけでも、起こったとしても出来事が淡々と語られるそのリズム、それぞれの状況における主人公らの佇まいが深い余韻をもたらしてくれる。 殺人犯と出会ったり、罪を犯したり、毒を吐いたりなどけっこうえぐみのある展開もあるのにそう感じさせない筆致があるし、その時々で感じ方も変わってきそうな味わい深さがある。 短編なのに一つひとつが凝縮された濃い人生を見せてくれるのも良かったポイント。 時間をあけてまた読みたくなる小説でした。