神去なあなあ夜話 神去なあなあシリーズ (徳間文庫)

神去なあなあ夜話 神去なあなあシリーズ (徳間文庫)
神去なあなあ夜話 神去なあなあシリーズ (徳間文庫)
三浦しをん
徳間書店
2016年6月3日
1件の記録
  • あおい
    あおい
    @booklover_aoi
    2025年8月24日
    2025.8.24読了。 『神去なあなあ日常』の後日談。 今回は夜にちなんだ話で、一話目は村社会のおおらかな性事情が描かれているので苦手な人は気をつけた方がいいかも…笑 (『神去なあなあ日常』のお祭りもそっち系ですが) お稲荷様の話は、神様をうまく使って失せ物が戻ってくるようにする人の知恵なんだなと思いました。 村という小さいコミュニティだからこそ、悪いことをしてしまった時に公的に罰せずに穏便にことを収められるのならそうしたいから、このシステムが機能してるんだろうなと感じました。 三浦しおんさんは民俗学を勉強された上で作品に落とし込んでいるので、日本のどこかにこういう村がありそう、というリアリティに繋がっているのだと感じました。 解説でもオコゼは九州から東北まである慣習とのことですし。 山に神様がいる、と思うのは、人の力が及ばないことを理解して境界線を引くために神様というシステムを構築したのかな、と考えたりしています。 人が安全に心地よく生きるために神様というシステムを構築したと考えると、各地の神社の謂れなんかも今よりずっと面白く感じられるのかも、と思いました。
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