かたづの!

2件の記録
- エマ子@emma-05082025年5月16日読み終わった面白かった。 夫と子供、娘を亡くし、領地を追われ、新天地でようやく落ち着いたかと思えば今度は内輪揉めが始まる…血なまぐさい争いごとは絶えることなく主人公である女城主の心を悩ませる。 だけど語り手(カモシカの角)のおかげなのか世界観はずっとどこか優しく豊かであり続ける。 絵画から抜け出るペリカン、女城主ねね様を慕い続ける河童、死んでなお語り続けるカモシカの角などなど、物語を彩る不思議な生き物がたくさん出てきて非常に満足。