イエスかノーか半分か

6件の記録
- ユメ@yumeticmode2025年7月26日読み終わった感想これまで読んできた一穂さんの作品はどちらかというとシリアス寄りだったが、ラブコメを書かれてもこんなに面白いのだなとまた魅了された。潮と計のテンポよい会話が楽しく、ページを捲る手が止まらない。裏表の激しい性格をした計を大らかに受け入れる潮、という二人の関係に終始キュンとしていた。家族以外には素の顔を見せたことのなかった計が、潮の前でだけは心を許すようになってゆく様にときめく。『イエスかノーか半分か』という印象的なタイトルの意味がすごく好きだ。 随所に一穂さんらしい繊細な言葉が散りばめられていて、気が付くと文章が胸元に迫っているようなドキドキ感がある。抱きしめ合うことが「自分ひとりのために織り上げられた毛布をまとったようにほっとした」と表現されているのがお気に入り。
- N@r_is_for_read2025年5月25日読み終わった途中までは、どうなっちゃうんだろうとドキドキしていて、後半は怒涛の恋の描写にドキドキした。 話の展開の作り方が素晴らしいし、泣かされる心情描写がたくさんあって、改めて一穂ミチさんの小説が好きだなと再認識させられました。