自閉症は津軽弁を話さない

自閉症は津軽弁を話さない
自閉症は津軽弁を話さない
松本敏治
福村出版
2017年4月7日
3件の記録
  • こたつ
    こたつ
    @pgrpgar
    2026年6月16日
    「会話の0.2秒を言語学する」で引用されていたのをきっかけに手に取った。 検証のしかたや説明も非常に丁寧なので、これから卒業研究をしようという大学生なんかには参考になると思う。 ASDの人と方言、という言語学寄りの切り口から始まった検証は、気づいたら「ASDの人はどうやって言葉の使い方を覚えていくのか、どのように世界が見えているのか」という問いに着地していった。 コミュニケーションに障害を抱えている人たちを相手にするとき、(比較的)障害のない私たちは、そのエネルギー消費量の多さに、やや彼らを敬遠してしまいがちだ。 しかし彼らもそのことは重々承知していてずいぶん遠慮しているのだろうな、などと考えながら読み進めた。 方言を使わない、というのも本当は本人の希望ではなくて、使いたくても使い方がわからなかったり、使える数少ない方法(=テレビ等から習得した共通語の組み合わせ)で精一杯のコミュニケーションを取るほかなかったりしているのかもしれない。その場に合わせて上手く喋れないから、周囲の意図を汲んで当意即妙な返しができないからといって、彼らを笑ったり後ろ指をさしたりすることはできない。「うまく話せなくてかわいそう」という意識も、笑ったりする姿勢と根底では同じだ。 たとえば、話すのが苦手な人なら、電話で済む要件をメールで送ったりしたことがあるのではないだろうか。反対に、電話で済む要件が書かれたメールを受け取って「電話でいいのになあ」と思ったことがある人も多いのではないか。ASDの人たちが使う少し不思議な標準語も、それと同じなのではないか。社会を泳いでいくための個々人のスタイルであり、精一杯のコミュニケーション戦略なのだ。
  • はる🌻
    はる🌻
    @harugaga
    2026年5月26日
  • 実際に読んだのは文庫版
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