幽霊絵師火狂 筆のみが知る
5件の記録
花春@haru-tuge2026年2月28日読み終わったタイトルや表紙絵から想像するよりずっとさらりとして読みやすかった! お江戸ものかと思いきや明治になって10年は経ってたり、幽霊絵師と箱入り病弱娘のバディものかと思いきや絵師は相撲取りみたいにふくよかな巨漢であったりと、あるある王道から少しだけ外した設定で、だからこそ色気が抜かれていて、さっぱりとした読み心地になってる。 「幽霊絵」がテーマになるならば死んだ人間の未練と関わらざるをえないので、どろついた心象になりがちなのが、するりと水のように読めたのすごいなあ。 時代の変遷や生まれによる人生のやるせなさや噛み合わず悲劇で終わるしかなかった人間同士の関係性など、題材を取り出したらどろついてるのに、読みやすい。連作短編集で、ひとつの事件を掘り下げすぎてないからというのもあるのかな? そのあたりのバランスが絶妙。面白くてさくさくと一晩で読み切ってしまった。 大事に愛されている箱入り娘が幽霊絵のあれこれを通して少しずつ成長してゆく構図はしゃばけを彷彿とさせるけれども、こちらのほうがキャラクターたちが等身大な気がするなあ。人間だものね。 どのお話も好きだったけれど、「若衆刃傷」の菊乃さんの想いには胸がぎゅっとなった。すべてを受け入れて恋に殉じた菊乃さん…。 あと表題作の「筆のみが知る」、さらりと重い!父親マジで父親ァ!! 続編が出ないまま文庫化してるっぽいけど、続き出ないかなー!


橘海月@amaretto3192023年2月26日読み終わった#ミステリ料理屋に居候する幽霊絵師の火狂と、店の一人娘真阿。生きていない者の存在を感じられる二人のもとに、絵に纏わる不思議な出来事が幾度も生じて…。「悲しまない男」「若衆刃傷」が特に印象的。仲良くはなっても一定以上は踏み込まない、二人の距離感がとてもよい。






