呪われた町 下
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活字畑でつかまえて@catcher-in-the-eye2026年7月25日読み終わったキングの小説は結末に重きを置いていないように思える。あまりにも過程が面白すぎるから結末はどうでもいいというか。結末なんてだいたい似たようなものになるからね。 「町はあくまでポーカー・フェイスを通してそれらの秘密を守り続けるのだ。町は神の業や人間の業を好むのと同じように、悪魔の業を好んでいる。町は闇を知っている。そして闇はいたるところにあった。」 「完全に眠りに入る前に、彼は大人の特質について考えていたーそれを考えるのは今夜がはじめてではなかった。大人は恐怖を追いはらって眠りを呼びこむために、下剤や酒や睡眠薬をのむ。だいたいが彼らの恐怖というのはひどく平凡で世帯じみている。仕事や金のこと、ジェニーにもっとましな服を買ってやれなかったら先生はどう思うだろうか、女房はおれを愛しているだろうか、おれの友達はだれなのか、といったようなことばかりだ。それらは、あらゆる子供たちが大人に話してもわかってもらえる望みがないままに、暗いベッドの中で抱いて寝なければならない恐怖にくらべたら、まさに散文的としかいいようがない。毎晩のようにベッドの下や地下室にひそみ、目に見えないところを跳楽して彼らをおびやかす怪物と戦わなければならない子供たちのためには、グループ療法も精神分析も地域の社会奉仕もない。くる夜もくる夜も同じ孤独な戦いを続けなければならず、唯一の療法はやがて訪れる想像力の骨化だけである。それが世にいう大人になることなのだ。」 「キャラハンは、癌、心臓発作、あるいはその他の主要な内臓疾患を知らされた患者が最初に示す共通の反応は、人目をはばからぬ感情の露出であることを経験から知っていた。患者は自分自身の肉体という親しい(そして、少なくともそれまでは、完全に理解していたつもりの)友人が、みずからの責任すら果たしえないほどの怠け者であることを知って愕然とする。この最初の反応のすぐあとに続くのは、これほど手ひどく期待を裏切るような相手は、友人の名に価しないという考えである。その結果、こんなやつは友人であろうとなかろうと構わないという結論に達する。彼は自分の肉体という二心ある友人と口をきくことを拒めもしないし、そいつが電話をかけてきたときに居留守をつかうこともできない。こうして病床であれこれ考えた末に辿りつくのは、自分の肉体が実は友人などではなく、彼を酷使してきた横暴な主人を滅ぼすべく決意した執念深い敵だったのではないか、という恐ろしい疑惑である。」 「原稿の東をくず籠に投げこんで、表紙を破って点火用のこよりを作った。ライターでこよりに火をつけて、充分に燃えあがってからタイプ原稿の上に投げた。焔がタイプ用紙の味見をし、味が気に入ったらしく、めらめらと拡がっていった。」
riku@riku_072026年5月27日読み終わった2026.05.27読了。 物足りない! 小野不由美さんの『屍鬼』の方が切迫感があって良かった。期待していただけに残念だったなあ…ただ、エピローグは嫌いじゃない。変な余韻は残る。個人的には佳作。






