ガラスの来た道(563)

3件の記録
群青@mikanyama2025年11月10日読んでる@ 図書館東博(平成館 考古展示室)のガラス碗、皿、ササン朝ペルシア製のガラス碗についての記述箇所がある。 (写真は先日、東博で撮影) 東博所蔵ササン朝ペルシア製のガラス碗は、正倉院御物の白瑠璃碗と兄弟碗と称される。 2025年、令和7年の奈良博「第77回 正倉院展」に出陳された青瑠璃杯に関する記述も。


りおかんぽす@riocampos2025年9月21日読んでるこのところ出土遺物としてのガラス製品を各所の展覧会で見ている。表面が変質して銀化(虹色に輝く反射を生む)や白濁が出る原因を知りたいと思ってこの本を読んでいる。 その原因は本の初めの方「古代ガラスの化学組成とその分析」の章に出ていた。 「ガラスは非常に安定した物質であるが、水に接した場合、アルカリソーダなどの可溶性成分が水中に溶け出す。空気中であっても空気中の水蒸気によってこの変化は起き、長年経つと表面からアルカリ分などが減り(相対的にシリカの多い組成となる)、屈折率も低くなった薄い層が表面にできることになる。これは時間が経つと徐々に厚くなり、最初は虹色の次は白色の膜ができる。これを「やけ」という。古代ガラスによくみられる銀化はこの「やけ」が極度に進行したものである。」(pp.13-14)
