Drive Your Plow Over the Bones of the Dead
6件の記録
- gato@wonderword2025年10月7日まだ読んでる208pまで。 語り手は昆虫学者を名乗る男Borosを家に招き入れ、共同生活を始める。Oddballが怪しがって様子を窺いにくるが、三人は意気投合する。(167p「Forgive me」は何を謝っていたのか) Dizzyがやってきて、行方不明だったキツネ牧場の主Innerdの死体が発見されたと報告。語り手とBorosは夜にこっそり現場を見に行く。死体には虫が群がり、Borosの見立てでは死後40〜50日経過。そしてBorosはあっさりと語り手の家から去っていった。 このあいだに語り手は何度か警察宛に「一連の事件は動物の犯行である」という内容の投書を送っている。動物裁判の実例を添える念の入りよう。役人が一人やってくるが投書の内容にはまともに取り合ってくれない。 語り手はOddballの本名を知り、キノコ狩りクラブの集まりに誘われる。渋々出席すると、Presidentと呼ばれる代表格の妻と親しくなり、彼の狩猟好きに恐れを感じると打ち明けられる。その後すぐPresidentも死体となって見つかる。
- gato@wonderword2025年10月4日まだ読んでる148pまで。 語り手は元々橋梁エンジニアでシリアやリビアに橋を架けてきたが、病(おそらく糖尿病)のため自国に戻り、英語教師になったというキャリアを持つことが判明。銃で撃たれて逃げていたイノシシをめぐり、役所で動物愛護スピーチを一席ぶつ。プードルを連れたおじさんだけが同意してくれる。無毛症で古着屋を営む友人Good Newsと合流。古着屋でプードルおじさんに再会、ホッキョクギツネ牧場のオーナーが失踪してキツネたちが逃げだしたことを聞かされる。Dizzyによるとそのオーナーが警察署長に賄賂を渡していた張本人。 春になったので人が増えてくる。青空の下で治療する歯科医の周りにわらわら集まりながら世間話をする様子は、なんだかヒエロニムス・ボスの穿孔術の絵のようだった。歯医者は語り手の「動物の復讐」説に同意してくれるが、宗教的な理由なので語り手は警戒する。町からの帰りに高級車で乗りつけたハンターと行き合う。
- gato@wonderword2025年10月1日読んでる100pまで。 冬のあいだ留守にしている家の面倒を見ている語り手は、チェコとの国境を日々行ったり来たりしている。ウィリアム・ブレイクは元々彼女の趣味ではなく、元教え子の若い友人Dizzyのライフワーク。家のすぐそばでまたもや変死体が発見される。今度は因縁のある警察署長。Big Footと同じく彼も狩猟が趣味だった。語り手とDizzyは菜食主義者。
- gato@wonderword2025年9月27日読み始めた33pまで。 英語以外の言語で書かれた本は邦訳で読みたいと思っているんだけど、ルイーズ・アードリックの'The Sentence'にチラッとだけ名前がでてくるトカルチュクのこの小説が気になってしかたなかったので英訳を買ってしまった。 既読の『昼の家、夜の家』『逃亡派』(どっちも大好き)のエッセイ寄りの断章を重ねていく構成とは違い、冒頭からがっつり全裸の変死体が登場して怪奇系の推理小説っぽい幕開け。しかも語り手は人里離れた森に住む占星術とウィリアム・ブレイクに取り憑かれた60代女性! ワクワクしちゃうね。
- gato@wonderword2025年9月27日読んでる49pまで。 'Anger put things in order and shows you the world in a nutshell; Anger restores the gift of Clarity of Vision, which it's hard to attain in any other state.' 怒りによって、私たちは世界を狭く小さく、そして隅々まではっきりと見通せるかのように感じるようになる。怒りが頭のなかを秩序立て、混沌から物語をつくりあげる。