街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか (朝日文庫) (朝日文庫 し 1-57)

街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか (朝日文庫) (朝日文庫 し 1-57)
司馬遼太郎
朝日新聞出版
2008年8月1日
6件の記録
bibliophilephile@mouton-ton2026年7月10日買った読み終わった『街道をゆく』という題名から紀行文に近い作品を想像していたが、実際は「旅」を入口に歴史や人物へ深く潜っていく作品だった。景色や土地の空気の描写が思ったより少なく、司馬遼太郎ならではの目で、その土地をもっと描いてほしかったという物足りなさもあった。同行者についても読者への説明が少なく、少し距離を感じる部分があった。 一方で、歴史上の人物や土地の背景を語り始めると、さすが司馬遼太郎だと思わせる面白さがある。奈良や近江は時代が古く人物像がつかみにくかったが、『長州路』では登場人物の個性が魅力的で、一気に引き込まれた。土地の風物を期待して読み始めたが、「歴史を旅する」読み物として楽しめた。
みりんぼし𓆟@7co_6kka2025年4月5日『坂の上の雲』という大きなお話を読み終えてまだ余韻にぼんやりしているので、次の本に行けずにたゆたい読書。先日滋賀にも行ってきたし。 「『近江』というこのあわあわとした国名を口ずさむだけでもう、私には詩が始まっているほど、この国が好きである。〔……〕雨の日は雨のふるさとであり、粉雪の降る日は川や湖までが粉雪のふるさとであるような、においをのこしている。」という書き出しがとても好き。


