コロナの時代の僕ら
6件の記録
仲西森奈@mit_valentin2025年4月8日読み終わった2011〜12年に書かれた放射能や原発関連のエッセイを2016〜17年ごろに読んで、ずいぶんと白けた気分になったのを、「コロナ」というトピックで追体験するような読書だった。あのとき買ったガイガーカウンターをまだ持っていて、使っている人はいるのだろうか。「ベクレル」や「シーベルト」とはつまりどういう単位かを未だに覚えている人がどれだけいるだろうか。みたいなことのコロナ版。「アールノート」「感受性人口」「感染人口」「隔離人口」「SIR」、これらの言葉を正しく記憶している人がいまどれだけいるだろう。そういう意味では面白い本だったし、逆にそれ以外の意味では皮肉にも陳腐化されてしまって、訳者あとがきの「宝石のような文章」という賛辞もどこか白けてしまう。 "そもそもパニック(panic)とは、ギリシア神話のパン神(Pan)のいわば自己循環的発明だ。この神には時おり物凄い叫び声を上げる癖があり、その凄まじさときたら、本人まで自分の声に驚き、震え上がって逃げだすほどだったという。そんな神話に由来する言葉なのだ。" p.93



