永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした (星海社 e-FICTIONS)

永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした (星海社 e-FICTIONS)
永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした (星海社 e-FICTIONS)
南海遊
講談社
2024年3月28日
7件の記録
  • やまけん
    やまけん
    @yamakenta
    2025年3月18日
  • やまけん
    やまけん
    @yamakenta
    2025年3月17日
  • のーとみ
    @notomi
    2025年3月12日
    南海遊「永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした」読んだ。このところ、星海社フィクションズが、立て続けに特殊設定本格ミステリの面白いのを出してるというのは聞いてて、この「永劫館」が、その嚆矢だったっぽいので、まずは読んでみようと思ってたら、Kindleのバーゲンで安くなってたので購入。いや、面白かったというか、ラノベと本格ミステリの融合例としては金字塔と言っていいのかも知れない。主人公の厨二臭い妹溺愛キャラがキツいのだけど、そのキャラがプロットにきっちり関わってる辺り、ラノベ的なレーベルだから可能な本格ミステリになってると思う。 魔女×密室×タイムリープというコピーが付いてるけど、仕掛けはそれに留まらず、主人公とは別に探偵はいるし、盲目車椅子の美少女が事件の中心だし、多重解決をミスリードに使うしと、やたらと盛り沢山で、それが無駄なく事件の真相に収斂する本格ミステリらしい手際の上手さは、それこそ、都筑道夫さんがいうところの「本格ミステリという古い皮袋に新しい酒を入れる」だなあと思った。ロジックというか、物語の組み立てはとてもオーソドックスな本格ミステリなのだ。 ラノベで本格ミステリをやるにあたって、翻訳ミステリ的な舞台設定と書き方を選んだのも上手いなあ。タートンの「イヴリン嬢は七回殺される」と被るところが多いのだけど、あちらがSF的な仕掛けなのに対して、こちらは魔女とか呪いをラノベ的に扱って、違う種類のミスリードに誘う。タートンほどの変態性はないのだけど、ある一点でちゃんと世界が反転させる仕掛けが見事に決まるから、やっぱり変なこと考えたなあと思う。「魔女が死ぬ時、最後に目が合った人を道連れに、時間が巻き戻る」というルールが、二重三重に効いてくる展開は面白かった。 しかし、タイトルの「超連続殺人事件」の意味がわかるアレ、分かるけどラノベ臭すぎて、クライマックスのはずなのに、ちょっと醒める。アレなくても事件は同じ形で決着できた構造だからなあ。そこがラノベ読者にウケるポイントかもだし、アニメ化したら泣けるいいシーンになりそうだけど、小説としてはなあ。そこまでのロジックが見事なだけに、ちょっと引っ掛かった。でもまあ、ほんと面白かったし、もうすぐ南海遊さんの新作も出るし、もう少し、星海社フィクションズに付き合ってみよう。次は森麿晶「切断島の殺戮理論」かな。そういえば小泉迦十「崑崙奴」も星海社フィクションズだ。
  • さかな
    @sakana
    2025年3月10日
  • 加非
    加非
    @chioneko
    2025年3月9日
  • ゴトウ
    ゴトウ
    @ptk510
    2025年1月8日
    死ぬと一日前にタイムループする魔女と“道連れ”にされる主人公がコンビの特殊設定館ミステリ。 複雑な多重構造をしたストーリーなのにすいすい入ってくるキャラクター達の妙と、どんでん返しのたたみかけで好きな要素しかない。 シンプルにタイトルがいいよね、超連続殺人事件。個人的にレイ・ブラッドベリと『嵐が丘』が好きなので、人物名にもいちいちときめくなどした。
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